昨日の午前中に三連休前でパタパタとしていた金曜日の午前中に、いつものようにお客様がふらっと来店されました。
前々から人生をかけている、高齢で今度、次こそは最後の治療になるという体外受精をされていたお客様、漢方相談の席に座っていただいたところ、口を開けて。。
そのお客様から発せられるお言葉に、いつも緊張をして、自分の運命もどうにかなるのではないかという責務を感じつつ、つばをごくんと飲む勢いで傾聴したところ
「陽性反応がでました」
ふわーっと肩の力が抜けて、よかったーと机のうえに思わず両手をついで学生時代のように一瞬、寝込んでしまいました。
同業の一緒に勤務している薬剤師の妻にも最近は「〇〇さん、うまくいくといいね。大丈夫かなあ」と家族のように心配して結果を気にかけていました。
そういえば、もう時間がないからの3日めでの新鮮胚移植での妊娠です。
快挙です。
今後は胎嚢確認、心拍確認とまだまだハードルが待ち構えていますが、精一杯応援してよい漢方もご紹介していきたいです。
お客様がいわく「もうこれで最後で妊娠もできないだろうし、でもいままで1年間漢方のお世話になったから最後のあいさつに土屋薬局さんに来ようかな」と思っていたそうです。出血もあってあきらめていたそうです。
どうやらそれは着床出血のようで採血できちんとHCGの値がでたのでした。
こちらの御客様の場合にはわりと住まいが当店のちかくでしたので、細かく月に何度も来店できました。
で、わたしのことも信用してくれてかってくれましたので、相談がやりやすくて、周期ごとに。たとえば、今度は2週間後に採卵になりますからどうしたらいいですか?
とか、
採卵が終わったので漢方はどうすればいいですか?
着床したけど結局は流産でした。どうすれば今後はいいですか?
などなど、その都度、体外受精であっても病院の治療の周期ごとに、実は薬局での自費の漢方、月経周期療法は変化させていけるので、その局面、局面にあわせた漢方を1週間分ずつとか、10日分などと細かく応じられたので、そのことも良かったのだと思います。
通常、保険の漢方が人気がありますが、その場合にはたとえば当帰芍薬散をずっと飲むとかでしょう。
でも本当はそうじゃなくて、月経期はこうしましょう。
卵胞期はこうしましょう。
排卵期はどうすればいい?
黄体期(高温期)はこれでやっていきましょう。
このような流れがあります。
そんなことは病院、クリニックの漢方ではやれないので、これは漢方薬局でこまかくやれる利点だと、改めてわたしは思いました。
ですから、再度、土屋薬局では月経周期療法、月経調整法をしっかりとお客様に伝えていきたいです。
「わたしだけ漢方の効き目がないのかなと思っていました」
いえいえ、本当に結果がでて、まだまだこれからが正念場ですが、夢が実現するようにわたしもより丁寧に漢方相談していきたいです。
(お客様は当店でこのままうまくいけば最高齢のかたの妊娠出産になります)
薬剤師、日本不妊カウンセリング学会員、認定不妊カウンセラー 土屋幸太郎