昨日の9月8日(日)リンクむらやまで「妊娠力アップの身体づくりPART2」を昨年に引き続き開催させていただきました。今回は東京のイスクラ産業さんより中医学講師の張立也(ちょう・りつや)先生をお招きしての開催でした。
今回は11名のお客様に集まっていただきました。当店の顧客が4名、新規のかたが7名でした。また今まで無料で開催していたのですが、前回は24名も集まった「夏養生でこころ元気に」が会場の人気が高まりすぎて定員を大幅に超えたのを反省しまして、入場料として1100円をいただくことを決定しました。
また薬膳というよりは今回はしっかりと中医学をつかった妊活をテーマにしましたので、漢方の試飲などを中心により濃いセミナーとなりました。
これから漢方相談を考えているかたにはよい機会になったかと思います。
わたしの持ち時間は30分で午後1時半開始で午後2時あたりまでのパートでした。陽虚と陰虚に分けての体質別の食養生などを中心にお話させていただきました。また駆け足でしたが、いつものように体質チェックとセルフ舌診で舌ベロの見方などを共有させていただきました。
<写真で振り返る妊娠力アップの身体づくり>
わたしの講演するパートのスライドです。
そして午後3時からは待ちに待った張立也先生のお話でした。
お話の内容は以下のようでした。
①女性年齢別の生理特徴~7の倍数で変化
②月経の状態、色、期、質、量
③基礎体温表と生理&妊娠
A)低温期が長い 肝腎不足・気滞瘀血・痰湿阻滞
B)卵胞期が短い 腎精虧損・気血不足・陰虚火旺
C)排卵期の上昇が遅い 重陰不足・痰湿瘀血・脾腎陽虚
D)高温期が短い 気血不足・脾腎陽虚
④月経周期における気血陰陽の変化
⑤女性一生におけるホルモンと卵子数の変化
⑥妊娠のステップ
⑦卵巣機能低下によるエスロトゲンの減少
⑧第二子希望・高齢不妊・プレ更年期の特徴と対応
⑨月経・帯下・血海・女子胞から総合対策
10)婦人科の要薬~当帰
アキョウを飲んで愛嬌たっぷり
補血(滋養)、養血(潤す)、活血(調える)
11)滋養の要薬~鹿茸 血肉友情の品~天然ホルモン
12)血流改善の名薬~丹参 ストレスを緩和し、血の巡りをよくする
13)膏方の概念と八剤について
「膏」の文字解釈、中薬剤型八剤」の1種類に属する
14)任脈と督脈を整え、陰陽を交通させて「陰平陽秘」を保つ。気血陰陽をともに補う。
など本格的にお話していただきました。
講演会は15時30分の定時におわり、その後は個別の漢方相談となり、みなさま真剣に中医師の張立也先生やわたしこと土屋幸太郎やイスクラ産業のYさんのアドバイスなどに聞き入っていました。会場は午後4時10分に撤収して無事に今年の3回めのセミナーもおわりました。次回は11月17日になります。おなじくリンクむらやまです。お楽しみにしてください。
今回のアンケートの紹介です。
「毎回、ご迷惑おかけしていますが、とても勉強になります。ありがとうございます!」
「普段聞くことのできない月経、体質の話を聞くことができてよかったです。試飲もできたのもよかったです。」
「張先生の話を聞けてよかった。養生の大切さを理解できた。くわしい養生方法を知りたい!」
「妊娠力アップ(妊活)と第二子希望は少し分けた方がイイと思う。」
「廊下を歩く人がこちらを見たりしていて、周囲に不妊のことは言っていないので知り合いがいたらどうしようかとちょっと集中できない時があった。基礎体温が大切と改めてわかった。漢方の代わりとなる市販の食材があれば知りたかった。病院の治療をしていていればOKではないんだと感じた。」
「生理の仕組むと役割について勉強になった。状況に応じた対策が必要だが、個人個人千差万別だということで状況に応じたアドバイスを頂きたい。」
「為になる話、本日もありがとうございました。」
アンケートに関しては薬局のセミナーでは第二子希望のかたと第一子希望のかたを分けるのは容易ではないこと。
また昨年の妊活セミナーがオープンな環境だったので、今回はシェアキッチン室という元楯岡高校の保健室というクローズドな環境で行われたことを主催者側として強調したいです。ドアの窓に暗幕をはったりして外部と遮断するのは一般的ではないと思われます。
www.tutiya-kanpo.co.jp
こちらが昨年の講演の様子です。
なお11月に向けて再スタートしていきます、
一緒に学びましょう!