こんにちは!薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は3月11日、10年目になります。
今朝も妻と話していて「あのときはまだ新婚だったよね」「結婚してよかったね」「1人で暮らしていたら絶対つらかったよね」という会話になりました。
あのときにはガソリンがなかったので、妻の実家の山形市に行くまで山交バスでいったのです。神町商店街の土田肉屋さんから山形市の昔のダイエーにある大きなバス停留所まで、そこから長井いきのバスに乗り換えて、片道が2000円以上かかって2人だから4000円超え、そして帰りもバスで帰ったから都合1日8000円以上をバス代で使ってしまったことになり、「バスって高いね」という話になりました。
わたしのすむ東根市は仙台圏になるので、仙台が震災で大きくやられたので、物資も入ってこなくなりました。近所のスーパーヤマザワにいっても何も売っているものがなくて、最後にあったヨーグルトを「あっ!」と手にとろうとすると、隣にいた人から奪われてしまって目が点になったことを覚えています。
あの日の3月11日は寒い日で、電気は3日間不通でしたから、不便極まりない生活でした。そんな中でも土屋薬局は父親が健在だったこともあり、YBCラジオをつけて地域情報を聞きながらお店を開けていました。
トイレットペーパーやろうそくなど生活雑貨もすっかり売れました。
夜は寒いからスキーウエアを着て生活して、電気はろうそくにして妻と励まし合っていたところ、日曜日の夕方6時に電気が突然に復旧して、玄関のチャイムの音がピンポンと鳴ったときの喜び。
いまほんとうにスーパーにいっても物がある有り難さ、ガソリンが詰められる有り難さ、いまあることに感謝しながら生活していきたいです。
さて余談が長くなりました。
まず先週の月曜日に来店された家族3人でのお客さまから頂戴したお子様の写真を漢方相談コーナーに飾りました。おめでとうございます。
www.tutiya-kanpo.co.jpこちらが関連コラムです。
そういえば、震災当時の子宝相談はこのような方が多かったです。
「震災でみんなが苦しんでいるのにわたしだけ、自分のことを子宝のことを考えていてよいのでしょうかか?」
1人だけでなくてけっこうのお客さまにその意識が強かったです。宮城県のお客さまにとくに多かったことを記憶しています。
わたしは一人一人の幸福の積み重ねが世の中の幸福につながっていると思いますので、当時もいまもそうですが、ぜひ自分のこと、自分の幸せを、ある意味「自己中心」「ジコチュウー」で不妊治療や人工授精、体外受精をうけてもらいたいです。自然妊娠されるかたはもちろん、ぜひ自然妊娠されていただきたいです。
昨日、3月11日の震災の日をまえにたまたまですが、宮城県からのお客さまたちがこの東根市の土屋薬局に5人もいらっしゃる状況になりまして、「明日は3月11日ですからまた余震にも気をつけたいですね」とお見送りしたりしていました。
では、長くなりましたが、ぜひみなさま、個人の幸せを願っていきましょう。
昨日に来店されたお客さまたちにも冒頭の赤ちゃんの写真を「こちらのお客さまは40歳を過ぎてから結婚して自然妊娠、出産されたんですよ」とお伝えしました。
妊活されているみなさま、いまはコロナという目に見えない戦いですが、あのときの放射能も乗り越えてきたのですから、ここも辛抱して明るい未来を築き上げてくださいね。心より祈念申し上げます。