今、母親がご覧、おいでと言っていたので、家の裏側に廻ると 白いきれいなお花が咲いていました。
綿の花だそうです。
小林さんという うちに出入りしているお手伝いさんから、5個の種をもらって、そのうちの1つが今日咲いたそうです。
綿の花といえば、アメリカの映画の「プレイス・イン・ザ・ハート」です。
1984年度アカデミー賞主演女優賞をサリー・フィールドがもらったという映画界の傑作です。
私も、NHKBSで、時間があったので何気なしに暇つぶしで見ていたのですが、もうびっくりの素晴らしい「心に滲みる」映画でした。
1935年のアメリカの南部テキサスで、夫を事故で亡くした女性が借金返済のために、ひたむきに生きる姿を描いたヒューマン・ドラマです。
人種差別があった時代背景をバックに、「永遠の家族のありかた」を描います。
アメリカ南部の一つの時代の映画ですが、借金を返済するために、広大な土地に「綿花」を栽培していき、経営をしていくシーンが印象的です。
綿花の栽培は、黒人奴隷を使っていたエピソードからも分かるように、夏の暑さの中、早朝から深夜まで延々と厳しい労働です。
いち早く、ほかの農場よりも、綿花を栽培でき、採集できたら 単位あたりの金額が違ってくるのです。
ですから、借金を返済して、家を守るためにも懸命に努力していくのです。
夫と死別し、当初はおどおどしていたサリー・フィールドも、子供や家族、使用人を守るために次第に人間的に成長していきます。
「プレイス・イン・ザ・ハート」で、もう一つ私が感銘を受けたのは、「マルコヴィッチの穴」で有名なジョン・マルコヴィッチさんの演技です。
盲目の青年役をしているのですが、演技の魔法のような、素敵な脇役を固めています。
まるで本当に目が見えないかのような演技していて、迫真に迫っています。
もし、お時間がありましたら、ぜひご覧になってくださいね。
山形で、「綿の花」を見て、アメリカ・テキサスを思い出した話です。
アメリカ南部に一面の綿の花。