こんにちは!
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
先週のお客様のお話です。
32歳のかたです。
3歳のお子様が1人いらっしゃいます。
2人目のお子様がほしい「2人目不妊」「セカンド不妊」第二子不妊ということで、9月から当店から子宝の漢方薬を服用していらっしゃいます。
生理不順気味で、30~45日間くらいの周期です。
生理の期間は、6日間程度です。
生理の初日や2日目に腰やお腹が痛みやすいです。
どちらかと言えば、寒がりのタイプです。
今年の8月に残念ながら9週目で流産されてしましましたので、その後の流産後の体調の回復を兼ねる意味と、次のお子様が授かりやすくなるようにとのことで、不育症対策の漢方薬をお勧めさせて頂きました。
流産は、中国漢方では出産と同じように考えるために、漢方薬でとくに「お掃除するような漢方」を服用していきますと、早くにホルモンバランスが戻りやすいです。
最近でも、天童市のお客様が流産後にすぐに妊娠されまして、驚かれていました。
子宝の漢方薬を服用していて、本当はタイミングをずらして、来年に子作りをする予定だったのですが、間違ってしまったが結果的に良かったそうです。
さて、漢方薬を服用しまして、1ヵ月後の10月には、「胸や下腹部の張りが無くなった」「以前よりも、低温期と高温期が分かれているようだ」と順調な経過でした。
今月の11月には「体調全般も良くて、食欲もあるし、、」とのことでした。
一番と感心しましたのは、基礎体温の温度が良くなられていることでした。
漢方を服用する前には、低温期は36・5~6度、高温期は36・8~9度全般的に高めだったのですが、子宝の漢方薬を服用してからは、基礎体温が平常に戻られて、低温期は36・3度、高温期も36・7度になられたそうです。
良かった、良かったです。
<漢方の先生から一言>
子宝の漢方相談では、基礎体温が高すぎる場合には、陰虚火旺(いんきょかおう)と考えます。
補陰(ほいん)して、体の過剰な炎症な熱を抑えていきます。
基礎体温が高い理由は、
1:陰虚体質
10人に1人くらいいらっしゃいます。
口渇やのぼせ、手足がほてるのが特徴です。
2:ホルモンなどの影響
ホルモン剤の内服や注射、誘発剤などのタイミング療法や体外受精などをする過程で、ホルモンなどの影響が体にあり、ふだんの自分の基礎体温よりも、1~3度くらい全般的に高めになってしまうのです。
あまり基礎体温が高いと良くありません。
妊娠しづらくなるときもあります。
「基礎体温が高ければ、高いほど良い」と思われるお客様もいらっしゃいますが、そうではなくて、やはり 低温期は36・3度、高温期は36・7度くらいを目安にしたほうが良い結果につながりやすいのです。
ですから、今回のお客様の話では、特別に当店からは補陰薬の涼性の基礎体温を冷ますような漢方薬をお勧めした訳ではないのに理想的な基礎体温になりましたので、良かったなあと思った次第です。
きっとうまくいくと思います。
ある意味、流産後のホルモンの乱れや基礎体温の「暴れ馬」状態を漢方薬で、うまく調整している結果、基礎体温もきれいになっているのではないかな~と推測しています。
後日談ですが、ある中医学講師の先生にその話をしましたところ「冷ますような漢方でなくても結果的に基礎体温が下がって体調全般も良くなることは漢方相談が正しいです」とお褒めの言葉を頂いたことも懐かしい思い出です。
良かった、良かったです。
今回は、少々難しい話ですが、参考になりましたら、幸いです。
(「体外受精成功です。おめでとうございます」も参考にしてみてくださいね)
「土屋薬局 中国漢方通信」でコラムも書いています。
「習慣流産について」
「おめでとうございます(流産後と漢方、体外受精と漢方)」
「包先生に聞いたこと、さくらんぼ」
「基礎体温が高め」
こちらのコラムなども参考になりましたら、幸いです。