日中線記念館は、米沢から121号線を南下して大峠トンネルを越えると喜多方市中央部の手前にあります。
熱塩温泉の近くと言ったほうが分かりやすいでしょうか。
そこでは、過去の歴史を終えたラッセル車キ100とオハフ61が静かに静かに眠っています。
ここ聖なる喜多方の大地には、毎年きれいなアジサイが咲きますので今年も楽しみにしていました。
では、皆様を「東北廃線紀行の旅」に招待しましょう。
2005年6月23日撮影です。
アジサイには、ちょっと早すぎました。
しかしアジサイが咲いていなくても、人間誰でも自分が好きな風景や情景があるのと同じで、私はここの「日中線記念館」が大好きです。
温泉でも鄙び系を応援したくなる気持ちと一緒かもしれません。
6月29日です。
アジサイがだんだんと咲いてきています。
日中線記念館の近くには、かつての標識も残されています。
喜多方の美しい緑に、朽ちかけた標識が眠っています。
遠くで、カンカンカンと音が鳴っているような錯覚を覚えます。
もう少し奥に歩きますと、小川を前に橋げたが残っています。
これからの季節は、ねむの木の花もきれいに彩ることでしょう。
芭蕉の句も浮かんできます。
「夏草や兵どもが夢の跡」
7月8日の模様です。
アジサイも満開になってきました。
実に美しいです。
漢方コラム本編の「アジサイ」と「雪の日中線記念館」も楽しんでお読み頂ければ、
きっとラッセル車キ100とオハフ61とアジサイたちも喜ぶと思います。
世間の「アジサイの見頃を迎えました」というニュースを見たり、聞いたりするたびに、ふと日中線記念館を思い出したり、喜多方の蔵の白い壁に生える民家のアジサイの模様などが、鮮やかに脳裏に描かれるのです。