昨年の「最後の綿の花」に引き続き、
今年度も「最後の綿の花」を撮影できましたので、ご紹介させて頂きます。
「最後の綿の花~2005年」
綿の花は実に美しいですね。
今年の我が家では、この白い花と
ピンク色の花の2つ咲いたことが収穫でした。
昨年よりも数が増え、とても頼もしかったです。
上記の画像は、9月3日に撮影しました。
さて私は「綿の花」を見るたびに、アメリカ南部を舞台にした
名画「プレイス・イン・ザ・ハート」を思い出します。
「マルコヴィッチの穴」で有名な名優のジョン・マルコヴィッチさんが、
盲目の青年役を演じています。
盲目の青年はサリー・フィールド演じる未亡人の家に下宿して面倒をみてもらっていますが、そこの家の使用人で一生懸命女主人のために綿花の収穫を手伝っている黒人青年が、ある晩「KKK」という黒人差別団体の白覆面軍団に集団で襲われてしまいます。
そのときの映画の緊迫感!
夏の夜の暗闇の中、盲目で周囲が見えない中でもただならぬ物音に気がついて、
銃を持ち、懸命に外に張ってある糸を手繰り寄せて現場に向かい、
黒人青年を助け出そうとします。
自分が盲目なのでうまく助けられない無念さ、
黒人青年も黒人であるがゆえに差別される「レイシズム」の非条理さ、
誰と無く差別もしないで皆平等に人と接してきたはずの女主人に対する「周囲の風当たり」(実は近所などの知り合いも白覆面を被っています)、それぞれの悲しさ、やり切れなさが残るシーンでした。
あのときのマルコヴィッチさんの演技は、
最高に素晴らしく私の心に今でも残っています。
映画を見ながら私は
「こんな凄い演技をする俳優もいるんだな?誰だろう?」という感想を持ったのですが、
最後のエンドロールで「ジョン・マルコヴィッチ」と分かり、
納得した次第です。
この素晴らしい演技で、マルコヴィッチさんは映画初デビューながら
アカデミー助演賞にノミネートされました。
(サリー・フィルードさんは、この作品で「1984年アカデミー賞主演女優賞」を獲得しています)
さて、こちらも終りを迎えようとしています。
「鷺草(さぎそう)~2005」
子供の頃に見た、「ガッチャマン」を思い出すかのような
美しい白い色です。
まるで空を飛んでいるかのような錯覚を覚えてしまいます。
「綿の花」を見れば「プレイス・イン・ザ・ハート」を思い出し、
「鷺草」を見れば毎年この季節が来たことを実感し、
自然の美しさ、素晴らしさを再認識する毎日です。