ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

無月経と不正出血、無排卵、多嚢胞性卵巣(PCOS)の漢方対処法

十和田湖夜明け 「発荷峠から眺める」

<2006年2月25日撮影 十和田湖夜明け 「発荷峠から眺める」>

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

時間に余裕ができたので、昨年の8月28日(日)に東京で「不妊症「周期療法」漢方勉強会」のスクリーニングで私が勉強したことのメモを整頓します。

場所:イスクラ産業本社7階 講師:劉 伶先生

無月経・無排卵、不正出血」 中医学漢方薬的認識

→まず排卵の状態が悪い。

一層性→無排卵無月経

基礎体温は、一層性でガタガタ。

→多嚢胞性卵巣(PCOまたはPCOS)が多いです。

多嚢胞性は、ホルモン治療、ダイエット、ストレスでなる可能性もある。

○無排卵無月経のタイプ

1)FSH↑ 50以上になると更年期の数値

2)FSH↑ プロラクチン↑

→1)のタイプはクロミッドを使っても、まずは排卵しないだろう。

中枢の反応が悪いから。

ホルモンを長期間服用している場合は、一旦 ホルモンをお休みしてみて、漢方を使うと排卵する可能性もでてくる。

多嚢胞性卵巣の場合→洋食が多い。

養殖で魚や肉にホルモンが入っている場合もある。

無月経・無排卵への漢方薬、中成薬治療

1)活血(かっけつ)、補腎(ほじん)、補血(ほけつ)方法

冠元顆粒、参茸補血丸、婦宝当帰膠

2)補腎(ほじん)、補血(ほけつ)、周期活血方法

→上方法+周期活血(しゅうきかっけつ)

1)の方法で1ヶ月間服用し、その後活血剤(かっけつざい)を1週間服用する。

(生理を起こすために)

3)仮周期療法(かりしゅうきりょうほう)

活血(かっけつ)1週間、補腎活血(ほじんかっけつ)2週間、補血補気(ほけつほき)2週間、活血(かっけつ)1週間

ただしこれらの方法は、35歳以上のかたは、あせる人が多い。

1)3~6ヶ月間は漢方治療した方が良い。(1年生理が無い人)

2)5~8年の人→漢方は10ヶ月から1年くらいかかる。

平均的には、10ヶ月間服用すると生理が来る。

多嚢胞性卵巣症候群→ネックレス

痰湿(たんしつ)、陰邪(いんじゃ)

○多嚢胞性卵巣→3~4個  卵が大きく見える。

婦宝当帰膠+桂枝茯苓丸+チャガ(シベリア霊芝)

○漢方で体を良くしたら、クロミッドで反応してくる人も多い。

(以前にクロミッドでも反応しなかった人でも)

○人工授精、体外受精、タイミングでも成功する人も多い。

補腎薬(ほじんやく)はタイミングをみて併用していく。

卵胞期が長い人→卵胞期を3段階に分けて治療する。

初期:原始卵胞

中期:発育卵胞

後期:成熟卵胞

排卵

基礎体温による治療法の勉強~

補中益気丸、参茸補血丸、冠元顆粒、爽月宝などを使う。

(詳しくは省略)

多嚢胞性卵巣症候群PCOS)→太るタイプ 痰湿(たんしつ)

多嚢胞性卵巣症候群PCOS)→やせるタイプ

FSH50以上でも、漢方だけできちんと排卵して、生理が来る人が多い。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群

三高一低(さんこういちてい)

男性ホルモン、インスリン、LH値 ↑

E2 ↓

症状:稀発月経、不妊、肥満、毛深いなど

症候特徴: 嚢胞多数、痰湿多い、病程長い、治療は時間がかかる。

病因:陰虚基礎、基礎が弱い、不十分、ホルモン乱れ、崩す。

陽虚基礎、淤血、湿濁不可

治療→温化痰湿(うんかたんしつ)を主、化淤(かお)は次。

月経期、とくに後期、経間排卵期もっとも重要。

周期療法は、この時期でしか使えない。

排卵誘発剤の影響:使用度、陰虚(いんきょ)が加重。痰湿(たんしつ)も増える。

心(しん)と腎(じん)→心腎不交(しんじんふこう)、心肝火旺(しんかんかおう)

排卵誘発剤で毎月卵をたくさんとったら、卵巣年齢が消耗するかも。

治療を休む→不安になる→2~3ヶ月、1ヶ月でも休んだほうがいい。

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土屋薬局 中国漢方通信」の本家でコラムを作成しています。

普段から漢方の本場中国で研修を受け研鑽をつみ、山形県や隣県のお客様からご利用頂き妊娠、出産の嬉しい声を聞いています。

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