<2006年5月16日撮影 「岩手山に桜散る」
「 おめでとうございます(岩手山とワイルドフラワーズ)」の
写真撮影の続きです。
岩手山を背景に紫色のワイドフラワーたちを撮影して、
再び高速道路の松尾八幡平に向かおうとした帰路に、
岩手では今年最後であろう桜が美しく咲いていました。
私は、「心は北へ向かう」ことが多いので、
遅い季節までフキノトウや猫柳や
桜たちを見かけることが多いのですが、
今日もご他聞にもれず ここ八幡平では桜が満開から
散りかけているところでした。
津軽の私の愛する岩木山は、
周囲にリンゴ農家の人達が暮らしていて、
リンゴなどの果樹を背景にすれば、
大体は良い写真が撮れるのですが、
この広大な八幡平に広がる岩手山は、
あまり比較対象がありませんので、
撮影するポイントも難しいように思えます。
そのような理由で、今までこのコラムにも
岩手山の写真は登場してこなかったのですが、
「なんということでしょう!」。
5月は16日というのに、連休も明けたというのに、
桜が私を待っていてくれたのです。
私は、風に舞う桜の花びらを夢中でシャッターを押しました。
「岩手山に桜舞う」
午後5時10分過ぎのころでした。
まるでクラシックでいえば、シューベルトやブルックナーの
交響曲を奏でているかのような風景です。
津軽ではまだリンゴの花が咲いておらず、
「 岩木山はリンゴの花がよく似合う」は
今年は残念ながら撮影できませんでしたが、
「岩手山には桜の花がよく似合う」を撮影できました。
このダイナミックな山のかたちには、
私は神の存在をも感じるのです。