<2006年5月26日 虎ノ門 ニッショーホール>
最初の日は、日本不妊カウンセリング学会でした。
一般演題は、AグループとBグループに分かれたのですが、私は5階でのBグループを選択しました。
その日の私が参加した内容の紹介です。
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「情報提供」
B-01 集団説明会に関するアンケート調査からの考察
内田クリニック
B-02 不妊に対する意識調査-公開講座のアンケートより-
愛知県健康福祉部児童福祉家庭課
B-03 45歳以上の不妊治療の現状とカウンセリング
聖路加国際病院生殖医療センター
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「不妊相談」
B-04 行政の不妊相談に求められること
長野県不妊専門相談センター
B-05 過去六年間の不妊電話相談の分析
さちレディースクリニック
B-06 不妊治療中の女性が医療者に聞けなかったこと
滋賀医科大学附属病院
B-07 高橋ウィメンズクリニックによる不妊メール相談
高橋ウィメンズクリニック 高橋敬一先生
B-08 不妊専門相談センターにおける電話相談とメール相談の相違点の検討
岡山県不妊専門相談センター
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「症例から考える」
B-09 子宮内膜不良でカウンセリングに苦慮した症例
市川婦人科クリニック
B-10 習慣性流産と第XⅢ因子について
五輪橋産科婦人科小児科病院
B-11 白血球病寛解誘導治療のため採卵を試みた一症例
B-12 習慣性流産における妊娠、分娩に至るまでのサポート継続の重要性を感じた一症例
真島クリニック
B-13 自己決定の難治症例から
はるねクリニック銀座 中村はるね先生
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○特別講演
「生殖医療の過去から未来─その倫理的問題」
津田塾大学学芸学部国際関係学科 金城清子先生
○シンポジウム(1)
「社会へのアプローチ~公開講座に学ぶ」
1)「不妊を考える討論会」を開催しての経験から
佐久本哲郎先生 (豊見城中央病院)
2)公開討論会を企画して
徐 東舜先生(徐クリニック)
3)公開講座に参加して思うこと─受療者として・不妊カウンセラーとして
4)公開講座の有用性─参加者の声から学ぶもの─
5)福岡開催と各地コメンテーターを経験して
福田貴美子先生(倉本ウイメンズクリニック)
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○シンポジウム(2)
「不妊治療から育児期までの心理とサポート」
1)不妊治療後に子育てする母親の心理
2)不妊治療を受けた患者の、治療、妊娠、出産、育児期における不安について~アンケートの調査結果から~
3)体外受精を受け双胎で出産された方の振り返り
~事例を通して看護者のかかわりを検討する~
4)体外受精児虐待の2例
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎の感想
○さまざまな医療者の方たちが、不妊サポートをしていることが良く分かった。
○さまざまなカウンセリング事例を聞いて、個人の悩み方やサポートの仕方あることを知った。
○生殖医療の倫理面について
○妊娠がゴールではなく、その後の育児、つまりライフサポートの必要性
○アンケートの「治療がうまくいかないことへの失望感」「経済的負担」「薬の副作用に伴う悩み」「妊婦・子連れへの嫉妬」「主治医や医療機関に関して(不満)」「周囲の無理解さ」「配偶者に対する罪悪感」「自分は男、女として失格ではないかと思ってしまう」など、心理的な負担への気持ちを理解できた。
○聖路加病院では、ARTの平均年齢が39歳を越えたと聞き、治療が高齢になってきていることを知った。
○病院への質問では「治療の進めかた」「受診のタイミング」「治療内容の確認、補足」「使用薬、サプリメントについて」「基礎体温表のこと」などがメールで質問が多いことが分かった。
○子宮内膜が6ミリから、なかなか厚くならいことへの対応の苦慮が分かった。
○習慣性流産の患者さんへの病院の対応の苦慮が分かった。医師の「基本的には患者さんと一緒に学んでいく姿勢」と発言されたことに、大いに感銘を受けた。
○治療の止め時などにも、苦慮されていることが分かった。
以上です。
盛り沢山の内容でした。
店頭へのお客様には、早速勉強したことを話したり、紹介している毎日です。
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おまけです。
その日、いっぱい勉強した私は「知恵熱」が出そうになったので、宿泊先の愛宕東急インから大好きな東京タワーに向かって歩いていきました。パンフレットには「徒歩20分」と書いていましたが、私は約10分くらいで着いたように思います。そこは学会とは離れて、日常の風景が広がっていて多少の違和感とギャップを感じながら、「あ~あれが六本木ヒルズだ」などと思いながら、再びホテルに歩いて帰りました。
今後とも勉強したこと、刺激を受けたことを整頓して、私自身の人生のためにもモチベーションを高めて薬剤師として仕事をしていきたいと思いました。どうもご拝読ありがとうございました。(まだこのシリーズは、続く予定です)