薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
昨日、そろそろお店も閉めようという時間に1本のお電話がありました。
いつも電話しているお客様で、明るい性格ですので、私が大好きなタイプの方なのですが、声がはずんでいました。
話をお伺いしますと、陽性反応で胎嚢(GS)も見えて、尿にもHCGの数値がバンバン出ていて子宮外妊娠ではなく、めでたくご懐妊されたそうです。
私もとても嬉しく思ってしまいました。
今年の6月9日からのご相談ですから、わずか1ヵ月半の期間といったところでしょうか。
遠方だったため、舌ベロの写真と基礎体温表を送ってもらって電話していましたが、その方には舌ベロの写真で不妊対策の子宝漢方処方を決定していました。
舌の色はやや淡い色で、「血虚(けっきょ)」と「気虚(ききょ)」があります。
「血虚(けっきょ)」とは、端的にいえば「血の道症」です。
女性の方は「生理、妊娠、出産、授乳」とありますので、養血調経(ようけつちょうけい)をすることが基本です。
「気虚(ききょ)」とは、端的にいえば「パワー不足」です。
胃腸が弱かったり、卵のグレードなどに関係する場合もあります。
むくみやすかったりする場合もあります。
舌には、白い苔が目立ちます。
これは「痰湿(たんしつ)」です。
体外受精のときに、卵のグレードが悪い(フラグメントが多い)などは、「淤血(おけつ)」も考えますが、「白い苔」は「気虚(ききょ)」で胃腸が弱いので、体の中に「痰湿(たんしつ)」という「水の老廃物」が溜まるのです。
実は、この「淤血(おけつ)」と「痰湿(たんしつ)」そして「気滞(きたい)─生理前のイライラやストレスなど」を3つ一緒に解消できる便利な方剤があるのです。
この「便利な方剤」と、私が好きな「いつもの養血調経」の漢方と、「気虚(ききょ)」を治して「胃腸を丈夫にする漢方」の3つお勧めしました。
コツは、軽めに服用します。
この方の場合には、補腎薬(ほじんやく)などあまり粘膩(ねんじ)性のものは、「痰湿(たんしつ)」の「湿邪(しつじゃ)」が体の中から抜けなくなってしまいますので駄目です。
あくまでも、服用量は軽めに「サッパリとしたライト感覚の漢方」でいきます。
体の中に「痰湿(たんしつ)」があるので、「爽やかなイメージ」で体をスッキリさせていきます。
過去2回体外受精で「卵のグレードが」悪くて涙を飲んでいたそうですが、今回は 実は体外受精後にAIH(人工授精)をして、再度 再び3回目の体外受精に体をつくっていきましょう!のご相談だったのです。
6月9日からのご相談で、7月10日にはご主人様には「土屋薬局特製マカ」と「プラセンタ」も服用してもらいました。
7月15日の人工授精で、今回は見事に体温もグーッと上がったそうです。
「卵の質」も漢方で良くなったのに違いないとご本人さまはおっしゃっていましたが、見事に人工授精でご懐妊されまして嬉しく思ったところです。
昨日の8月1日に「妊娠の嬉しい電話」です。
私はスッカリ忘れていましたが、体の中の「痰湿(たんしつ)」を抜くには、軽く散歩して汗をかいたほうがいいので、そのアドバイスも守って 毎日30分散歩しているそうです。
(私は最近、神輿で忙しいので、散歩していないんです)
なにか、昨日は梅雨明けしていない山形の天候をスカッと吹き飛ばすようなお電話でした。
私の漢方相談も、「伊達」ではありませんでした。
以前にも、このパターンで人工授精1回目で成功しているかたがいます。
今回のお客様には、私はひたすら「私の相談で良かったですね~。もう最高の処方ですよ~」と喋っていましたので、本当に「伊達」ではなくて良かったです。
自信がつきました。
以上、今朝の報告でした。
せっかくですし、先日テレビでも「トトロ」を放映していましたので、取って置きの画像を。
…
「山形県羽根沢のトトロの木」
(以前にも紹介しています。
「おめでとうございます(トトロの木)」です。
実は、このとき雪の中を「雪中行軍」状態でして、
汗びっしょりかきながら写真を撮りました。
今回は、夏だから楽勝です。
遠方からのズーム撮影です。
<2006年7月23日撮影 「トトロの木」は実在した!>
あ、子供たちが遊んでいる。
女の子が歩いてきた。
赤い服を着た女の子が歩いて過ぎ去っていきました。
「となりのトトロ」を見ていて思ったのは、この映画は きっと戸沢村か羽根沢の自然がそのままだと思いました。
私は、羽根沢とか戸沢村が大好きですので、あの映画も 緑が豊かに描かれていまして「好きだな~」と思いました。