「周期療法における活血化淤の応用」の第三弾です。
「子宮内膜症」の場合
淤血(おけつ)という漢方の証に陽虚と湿濁(しつだく)が絡むことがある。
内膜症の淤血は陰陽の消長によって症状が変化する。
繰り返される頑固な淤血が二次原因になる。
痰湿(たんしつ)を兼ねることや、湿熱(しつねつ)や熱毒を兼ねることもある。
子宮内膜症の冷えと熱の体質別 漢方対策方法
1)陽虚(ようきょ)のタイプの子宮内膜症
陽虚とは、からだの陽気(ようき)のエネルギー不足。
「命の火」のようなものが足りないので、寒がり、冷え性になりやすいです。
端的にいえば、
「子宮内膜症で寒がり、冷え性」の場合には、
体を温めて血行を改善します。
陽気を強めて陰濁(いんだく)を取り除くために、
周期療法では、「高温期に温陽活血(おんようかっけつ)」が大切。
補腎陽(たとえば、参茸補血丸など)+活血化淤(たとえば冠元顆粒や爽月宝など)ですね。
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子宮内膜症の冷えと熱の体質別 漢方対策方法
2)湿熱・熱毒タイプの子宮内膜症
舌が赤い(血熱、陰虚など)、舌の先が赤い(心熱)、苔が黄色い、基礎体温が全般的に高め、夜の寝汗など。
(このタイプのかたで、婦宝当帰膠と涼血清営顆粒を柱にした処方で、ご懐妊、出産されたお客様が当店にいらっしゃます。)
対策は、活血化淤(かっけつかお)と清熱消炎の漢方処方を組み合わせます。
炎症を抑えながらになりますので、さまざまな子宮内膜症の漢方対策法があります。
あとは、実証(じっしょう)か虚証(きしょう)の熱かを見極めることも大切だと思います。
子宮内膜症|不妊治療と漢方薬こちらのスレッドも参考になりましたら、幸いです。
<2006年10月1日撮影 「岩木山とりんご」 弘前愛宕の県道近く>
「岩木山にはりんごがよく似合う」です。