ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

明日帰ります。

こんばんわ、土屋です。

今日は、李時珍(りじちん)のお墓参りをしてきました。

李時珍陵(りじちんりょう)です。

4~5年前は、片道5時間はかかる場所で、

日帰りは無理だったそうで、

武漢からは1泊しなければいけない環境だったそうですが、

私たちは高速道路で片道2時間で到着することができました。

李時珍陵は、しっとりとした小雨の中で、

夢見るように美しかったです。

今も脳裏に画像が鮮明に記憶されているのですが、

中医学の源流となった先生が眠っているところは、

スピリチュアルな静穏な空気が漂っていました。

生薬学の源流を作った先生のお墓だけに、

周囲も緑に覆われ、地元の人々の

李時珍に対する思いも伝わってきて、

すごく良い雰囲気を味わうことができました。

中医学を勉強していて、本当に良かったです。

李時珍陵の次には、すぐ近くにある

「李時珍製薬工場」の見学です。

ここも周囲の環境が素晴らしく、

緑に覆われて、たくさんの薬草がありました。

知事、副知事と李時珍製薬の社長さんなどから

案内を受けました。

薬酒の見学もあり、有意義な時を過ごすことが出来ました。

ここで最後に私たち日本訪問団で、

書を書くことになったのですが、

寇華勝(こうかしょう)先生の書が実に素晴らしく、

中医の教養の深さ・奥深さを知りました。

寇華勝先生とも仲が良くなったことも、

今回の研修旅行の収穫でした。

帰り道も2時間くらいかかって、

街中のデパートや地下のスーパーで1時間の買い物をして

夕飯となりました。

武漢「最後の晩餐」で、みな口々に、

武漢の素晴らしさを褒め称えました。

私もこれからは、「武漢派」です。

北京は政治の街ですから、

街全体が重苦しい雰囲気ですが、

武漢は南方特有の明るさがあり、

とても気に入ってしまいました。

人々は快活で明るく、

素朴で、日本人向けの街だと思います。

私自身にとりましても、

「自分の枠を広げる」意味でも、

今回の研修は意味深く、

「人生のターニングポイント」になるくらい

有意義な時間を過ごすことができました。

「百聞は一見にしかず」で、

武漢まで来れて良かったです。

ここは、再訪したいところですね。

明日は、早朝6時20分にはホテルを出発だそうですから、

いまこうして書いています。

武漢から光州経由で成田に行く予定です。

成田には午後8時過ぎに着きますので、

それから東京に後泊して、

明後日は少しゆっくりしてから山形に帰ります。

8日からはまた仕事に復帰します。

現在、武漢のホテルでの接続スピードは遅いですから、

写真などのアップは山形に戻ってから、整理していきます。

婦宝当帰膠の本社の人たちとフレンドリーな交流を出来たことや、

湖北中医附属病院婦人科外来での研修したことなどは、

今後に生かしていきます。

日本人も、中国人も、

「もっと今の現状から体を良くしたい」という気持ちや、

子を願う気持ちなどは一緒です。

私は言葉は分からないですが、

外来研修では り先生の後ろについて、

患者さんとのやり取り、話し合いを見ていて

つくづくそう思いました。

武漢は去り難いところではありますが、

日本に帰らなくてはなりません。

夕食の歓談会を終えて、

バスが長江大橋を渡るときに、

リバーサイドホリデーイン武漢ホテルが見えてきたときに

私は「帰ってきた」と思いました。

長江の大河の流れや、

長江から眺められる朝日も素晴らしかったです。

これからは、好きな山は、岩木山岩手山、月山と

好きな川は、最上川と長江になりそうです。

スケールアップしたなあ。。

湖北省武漢は、湖の街で、

水辺が多いことも気に入りました。

感覚的にいえば、

椎名誠SF小説のようでもあります。

明日は朝日の前の暗い時分での移動になりそうです。

みなさま、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

武漢に再見。そしてワンアン。

ああ、こうしてレポート書いている間にも、

長江大橋では車のヘッドライトが走り、

長江では船の方向転換の汽笛が鳴っています。

「大陸」を味あわせてくれるところです。

長江の流れのように生きてみたいものです。

(2006・11・5 長江を見つめながら)