今日の漢方相談の午前中は、「風邪の相談」が2件連続と、「坐骨神経痛、踵(かかと)と足首の痛み」のかたの相談でした。
山形の冬の寒さでしょうか?
季節的に、「寒(かん)」の相談が多いです。
「寒」は、風と結びついて「風寒(ふうかん)」となり体表面のとくに「太陽膀胱系」の「陽気(衛気)のバイパス」の背中やうなじから侵入してきて、「風邪」を引き起こします。
また「寒(かん)」は、「収引、凝滞」を引き起こします。
「筋肉が動きにくくなったり」「関節が拘縮したり」などの動きの制限となることがありますし、「血行不良を招き」痛みの原因となることもあります。
「風邪(かぜ)」の相談では、「風寒(ふうかん)」の山形の12月の寒さを意識し、「痛みの痺証(ひしょう)」の漢方相談では、痺証の漢方相談でも「寒邪(かんじゃ)」を意識します。
「寒邪(かんじゃ)」という言葉を使いましたが、自然界の要因の「寒(かん)」が、体に悪いことをする病気の原因となるときに「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。
六気が六邪になるのです。
対策方法は、
1)風邪(かぜ)の風寒(ふうかん)タイプ
背中がゾクゾクするようなときには、葛根湯とか小青竜湯のようなものを。
辛温解表(しんおんげひょう)で、体を温めて風邪を治す。
2)痺証(ひしょう)の「寒痺(かんぴ)」タイプ(寒さが原因のもの)
寒さを追い散らす方法
↓
去風散寒(きょうふうさんかん)に通絡(つうらく)します。
独歩顆粒など最高です。
以上、仕事中ですが、「中医学ワンポイント説明」でした。
参考になりましたら、幸いです。
<最上川 「大淀の流れ」 2006年12月6日>
<周囲はすっかり雪化粧>