今年は気合を入れて、シャープのアクオスの液晶テレビを購入したので、
ついでに憧れの「WOWOW」と憧れの「クラシカ・ジャパン」にも
加入してしまいました。
一昨日の日曜日は午後から早めの掃除をしたのですが、
「クラシカ」をつけてオペラやピアノ協奏曲などを聴きながら掃除していると
楽しくて退屈しませんでした。
お陰で、「一人お掃除隊」で浴槽などもピカピカになりました。
経費節減になりました。
さて、年末といえば「第九」。
ベートーヴェンが大好きになってしまった私は、
「クラシカ」で放映された、
「1970年のカラヤン指揮第九」
と
「1977年大晦日ライブのカラヤン指揮第九」
の2つともDVDレコーダーで保存して、
見ることができました。
ちなみに、「1970年カラヤン指揮第九」は、
当時ととしては珍しい「フイルム撮影」から「ビデオ撮影」になったばかりという
貴重な映像で「カラヤン美学」が散りばめられています。
最後のほうのシーンは、本当に「宇宙」へ合唱団が旅立つかのようでした。
「あの星の向こうには「主」がおられる」という、
歌詞のとおりの神々しい世界が展開され、
カラヤンが輝かしく見えました。
唄もバッチリ最高です。
さて、私が好きなのは「1977年ライブ版」です。
それを見るまでは、ブラームスやブルックナーやチャイコフスキーなどを
指揮しているカラヤンを見ていたのですが、私はいつも
「カラヤンはなんで目を瞑って指揮しているのだろう?」
「カラヤンって、ナルシストか?」
「冷酷そう」
などと勝手な感想で、「カラヤンイメージ」を作っていたのですが、
「1977年カラヤンライブ」では、「第九」の最後で、
カラヤンは合唱団を指揮しているときに、
目を開けて、汗をかきながら、しかも「第九を口ずさみながら」
指揮しているのです。
一発でカラヤンが好きになりました。
「なんだ、カラヤンも人間じゃないか」
「カラヤンって、本当はいい人なのね」
という感想です。
ともかく、「1977年のカラヤン第九」は私のベストです。
でも、ほんとに「目を瞑って」指揮することは、
全楽章を暗譜していることだから、凄いことだと思うのです。
カラヤンがCDの録音時間を「ベルリンフィルのベートーヴェン第九を裏返さないでも、
全部入る長さにしてほしい」と言った話は有名ですが、
それも納得してしまう、「宇宙へ届くカラヤン指揮第九」だったのです。
これで、また好きな指揮者ができました。
「ナルシストでもいいじゃないか」です。(笑)