ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

PCOS、多嚢胞性卵巣症候群につきまして…不妊カウンセラーとして聖路加国際病院 佐藤先生から習ったこと

最近、不妊症でPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のかたの漢方のご相談が多いです。

不妊症、子宝相談に強い土屋薬局です。

まずは、不妊カウンセラー・体外受精講座第17回より。

聖路加国際病院 婦人科医の佐藤先生からPCOS,多嚢胞性卵巣症候群について習ったことの紹介です。

多嚢胞性卵巣症候群

Polysystic Ovary Syndorome(PCOS)

診断基準が不明確/背景疾患がある/OHSSに関係する/将来発症するかも知れない疾患→自然流産、子宮内膜癌、2型糖尿病。

治療評価のendpointが複雑→排卵誘発率や治療率だけで評価できない。

PCOSの診断基準

○1990年のクライテリア(1と2)

1・慢性的な無排卵

2・臨床的かつ/もしくは検査で高アンドロゲンの所見があって、他の原因が否定される。

○2003年のクライテリア

1・稀発または無排卵

2・臨床的かつ/もしくは検査で高アンドロゲンの所見

3・多嚢胞性卵巣で、他の原因(先天副腎過形成、アンドロゲン産生腫瘍、Cushing症候群など)がない。

(いまは、超音波などが診断基準にして良いとなっているので、以前よりも診断がしやすくなった)

○インスリン抵抗性があるかどうか?

○ネックレスサイン

○それぞれの卵巣について2~9ミリの卵胞が12個以上あり、かつ/もしくは卵巣体積が10ミリを超えている(左右の平均)

2~9ミリ FNPO(follicle number per ovary)が12個以上を限界とすることによって、PCOS診断のspecifictyは99%、sensivitybは75%になった。

ということで、以下、また時間があるときに書いていきます。

PCOSのたくさん小卵胞があるネックレス状を、中医学の漢方理論では「痰湿(たんしつ)」と認識しますので、対策方法は「化痰(かたん)」していきます。

同時に「補腎(ほじん)」があれば、排卵を促すことに有効でしょう。と考えていますので、「化痰(かたん)」作用と「補腎(ほじん)」作用のあるものなど使いやすいです。

土屋薬局 中国漢方通信」の本家でコラムを作成しています。

普段から漢方の本場中国で研修を受け研鑽をつみ、山形県や隣県のお客様からご利用頂き妊娠、出産の嬉しい声を聞いています。

不妊、子宝漢方相談は人にも言えずに悩んでいる方も多いです。

どうぞお気軽に漢方相談をお寄せください。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の生理不順、無月経でお悩みのかたへ。漢方対策コーナー」こちらも参考になりましたら、幸いです。