最近、口臭や体臭の漢方相談や、原因不明のお腹の痛みなどの漢方相談を受けています。
やはり梅雨時の高温多湿の季節柄も関係していると思います。
口臭や体臭の臭いは、舌ベロの苔の状態などから推定してヒントをもらって、漢方相談していくことは可能だと思います。
口臭で2年間くらい漢方を続けていた地元のお客様は、先日は「漢方薬も続けていたお陰で口臭がだいぶ良くなった」と喜んでいました。
このケースは、
1)胃腸強化の漢方薬で、口臭の原因の舌の苔を減らすこと
2)実際に、口臭の原因となる湿熱(しつねつ)と呼ばれる邪気払いを漢方薬でしました。
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次に、お腹の痛みの漢方相談の話です。
最近の実際の漢方相談のケースの紹介です。
○胃腸が調子が悪い
○右わき腹の重苦しい鈍痛
(血液検査、超音波異常なし)
○生理のときに、右下腹部がしくしく痛む
お腹の痛み→ 気の詰まり、血の詰まり、水の詰まり
と考えます。
おもに、気の詰まりが多いです。
気滞(きたい)といってお腹の痛みになりやすいです。
右下腹部→肝臓の経絡です。
肝臓は、体の気の巡りを調整しています。
ストレスなどで、肝臓の気の流れが悪くなれば、右下腹部が痛みやすいです。
気を開く漢方薬でお腹の痛み対策やそれに、メンタルや生理不順、生理痛を漢方的に考慮しますとストレスを緩和して気持ちを和らげる漢方薬の併用もベストです。
「しくしく痛む」のは、「虚証(きょしょう)」の痛みと認識します。
そうそう、大事なことを書くのを忘れました。
「通じざればすなわち痛む」
「栄えざればすなわち痛む」
という2つの大原則がありますので漢方医学に精通している先生(薬剤師や医師)などに相談すれば、漢方的に道は開けてくると思います。
詰まっていて流れていなければ、流していく。
何か足りないものがあって、「しくしくと痛む」のであれば、足りないものを補って流していく。
などが漢方医学での弁証論治(べんしょうろんち)のキーポイントです。
痛みの場合には、場所や起こる時間帯、天候、季節、生活習慣、食生活、メンタル面など、いろいろな情報を漢方相談に取り入れていきます。
とりとめもなく、まるでメモ書きのようなコラムになってしまいました。
お読みして頂きまして、ありがとうございました。