先日の「テレビ電話勉強会」の続きです。
今回は、希発月経(きはつげっけい)について。
月経周期が39日以上、3ヶ月未満を「希発月経」、
3ヶ月以上無月経を「続発性無月経」という。
おもな原因は、ホルモンのアンバランスにあるが、
無月経が長く続くと、卵巣や子宮の働きが悪くなり、不妊の原因になりうる。
ただし、初潮が始まってからの4~5年間は、
月経周期が定まらないことがある。
また、月経の周期が長くても、定期的で排卵があれば
それほど心配はない。
希発月経が続いたり、周期がどんどん長くなる場合は、
卵巣や甲状腺の機能不全の可能性がある。
希発月経の病機
陰血不足(いんけつぶそく)または陰虚陽弱(いんきょようじゃく)
↓↑ ↓↑ ↓↑
気滞血淤 寒凝衝任 痰湿阻滞
重陰転陽(排卵)の障害が根本である。
希発月経は、排卵がない。排卵が遅い。
…
希発月経の対策について
弁証要点:月経の期、量、色、質、全身症状
○陰血不足…杞菊地黄丸、潟火補腎丸、オリヂンPなど
(BBT高め、周期が短い陰虚火旺のときには、オリヂンPよりも芍薬甘草湯)
○寒凝血脈…冠元顆粒、爽月宝、星火逍遥丸など
○気滞血淤…冠元顆粒、爽月宝、星火逍遥丸など
○痰湿阻滞…星火温胆湯、星火健脾散、チャガなど
注意要点→卵胞期と排卵期 これらがメイン
補(補腎養血)と瀉(理気活血化痰)は、おりものの有無で使い分ける。
おりものが大事
生理が終わってから、補腎(ほじん)
次に + 理気活血(りきかっけつ)
これでも排卵しなかったとき
もう1回 +補腎
(これは周期療法)
注意事項:
1)周期療法と弁証論治の結合
2)弁証弁病(べんしょうべんびょう)の結合
(PCOS、甲状腺機能低下、PRL高いなど)
3)陰と陽の関係を重視する。
陰虚求陽、陽虚求陰