ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

メールマガジンより…風邪の対処法、土門拳さん

みなさま、おはようございます。

土屋です。

今週は寒波がやって来て、寒くなりそうですので

風邪などお召しになりませぬよう、ご自愛くださいませ。

さて、本日15日刊行のメールマガジンを先ほど作成しました。

今回も落とさずに頑張りました。

では、私の書いたコラムを、ここココログでも紹介させて頂きます。

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●●  1.巻頭コラム 「最近の店頭での相談より 風邪の対処法」

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最近、よく耳にしたり、相談されることが多いことは

「風邪(かぜ)」のことです。

大人から子供まで、一家で風邪をひいていることも珍しくなく、

気温が下がり始めた今月に、よく相談を受けることが多いです。

「風邪(かぜ)」は、中国漢方では「風邪(ふうじゃ)」と呼び、

自然界の動きにたとえています。

つまり、「風(かぜ)」とは、急に発生して

あちこちに動き回る、捉えどころがないものですから、

私たち人体の体においても、「風邪(かぜ)」の症状は様々に変化して

当然であるという考え方です。

昔から「風邪は万病の本」と言われていますが、

まさにその通りで、風邪(かぜ)をひきやすいことは、

体の気血(きけつ)不足や腎虚(じんきょ)など、

抵抗力不足が一因となっているでしょう。

さて、「風邪(かぜ)」に対する対応する方法は、

やはりひき始めが肝腎です。

「あ、のどが痛い」と思ったとき、感じたときに、

わたしの場合ですと、すぐに「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」を

服用しています。

1回4錠を服用して、同時に1錠はトローチ代わりに舐めて服用します。

「のどが痛い」と感じたときに、すぐに対応することが肝腎でして、

たとえば、海外旅行への飛行機の中での乾燥による「のどの痛み」にも、

天津感冒片は欠かせないもので、痛みがすーっと解消して、

見事に「風邪の予防」になります。

私がこの我が店で勤務して10年以上経過していますが、

風邪で寝込んだり、休んだことが1回も無いのも、

天津感冒片のお陰です。

中国漢方を知る前の薬学生のときや、東大病院で研修していたときには、

「のどが痛い」時には、マクロライド系の抗生剤などを服用していました。

でも、やはりその当時の抗生剤と天津感冒片を比べると

「切れ味」「効き目」「シャープさ」が全然違います。

(もちろん風邪には、天津感冒片が素晴らしいです)

熱心なお客様の中には、風邪の対応も漢方で済ませる方がいらっしゃいます。

評判は上々で、家族の皆様も風邪をひかなくなることが多いようです。

これから寒くなる季節ですので、皆様風邪などお召しになりませぬよう

ご自愛くださいませ。

(日本では、葛根湯が有名ですが、中国では天津感冒片が

風邪薬のスタンダートです。江戸時代に鎖国していたので、

日本の漢方は発展の歴史が止まってしまったのです)

薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー 土屋幸太郎

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●● 5.編集後記 「土門拳さん」

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先日、久しぶりに土門拳記念館を訪れたときに、

館内は珍しく多くのお客様たちがいて、

私まで嬉しくなってしまいました。

そうです。

私は「土門教」なので、ついには、

大和路の室生寺長谷寺聖林寺なども今年の5月に訪れたくらい、

熱心に土門さんの人柄や作品に惚れています。

今回の展示は、「筑豊のこどもたち」「昭和のこどもたち」「ヒロシマ

文楽」「風貌」「戦前戦後ドキュメント」「風景」「室生寺」「古寺巡礼」

それに、企画展示室には第26回土門拳賞受賞作品として

中村征夫さんの「海中2万7000時間の旅」もありました。

土門さんの作品を見ることにより、

胸の中に「私は日本人である」ということをかなり意識するようになります。

また、先人たちが残した偉大な寺院の建築の素晴らしさ、精巧さ、

仏像の素晴らしさなど、「土門拳フィルター」を通して、

いろいろなことが見えてくるし、学べるようになります。

リアリズムな写真は、絵画などをも超える可能性があることを示唆していて、

これからも土門さんの作品を愛していこうと、心に固く決めたのでした。

それにしても、目頭が熱くなる写真が多く、胸を打ちました。

さあ、みなさま、日本人として誇りをもって生きていきましょう!

編集長 土屋幸太郎

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<2007年5月26日 女人高野室生寺

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国宝 「金堂」