こんにちわ、薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
土屋薬局の創業記念セールをしているせいか、最近店頭は活気があります。
昨日も新しいお客様たちが来店されて、2人目不妊のご相談や娘さんのイライラのご相談(主人に八つ当たりしてしまう)、などありました。
今日は、不妊症の子宝漢方の2人のお客様から、ご懐妊の嬉しい報告がありました。
そのお二人に共通することは、「胃腸を丈夫にする漢方薬」または「胃腸の消化吸収を助ける漢方薬」を服用していたことです。
案外、見落としやすいのですが、日本人は胃腸が弱いですので、子宝相談のときにも、胃腸を保護したり、胃腸を丈夫にする処方を、「血の道症の漢方薬」に追加していたほうが、結果的に良い結果になることが多いです。
ご懐妊されたうちの一人、Hさまは、平成15年9月からずっと当店の漢方を服用しています。
その当時、31歳。
2回の流産の反復流産を経験され、あともう1回流産したら不育症の検査をするという、真剣なご相談でした。
漢方薬は、「血の道症の漢方薬」に「胃腸を丈夫にする漢方薬」の2種類で、翌年平成16年1月にはご懐妊が分かり、平成16年9月にはご出産されました。
妊娠中もずっと同じ漢方薬を服用して流産防止をしていて、産後も、同じ漢方薬を服用していて、月日は流れ、時は平成20年5月13日。
お母様から代理で「ありがとうございます。お陰さまで11週目です!」という嬉しいお電話を頂くことになりました。
春夏秋冬、毎日漢方を服用していましたので、立派だと思いますし、スタッフ一同心から嬉しく思っております。
「胃腸を丈夫にする」ということは、人間がりんごの木になったとしたら、「畑」に相当しますので、体全身も丈夫になりますので、妊娠しやすくなってきますし、流産対策にも、胃腸が丈夫になった結果、受精卵を守る「気血(きけつ)」が生み出されますので、丈夫な赤ちゃんを出産することが出来るのです。
そのような理由で、当店では、胃腸を丈夫にする漢方を服用している方は、たくさんいらっしゃいます。
…
さて、卵巣嚢腫のお客様の話ですが、遠方より当店に来店して頂けましたので、じっくりと相談することができました。
卵巣嚢腫が両方にあって、それぞれまだ手術の適応では無いので、漢方で卵巣嚢腫を小さくしたい。
いつも下腹部痛が、とくに左のへその横が痛んでいることを治したい。
子宮内膜症とも言われている。
これらを良くして、結果的に自然妊娠したい。
というご希望でしたので、私は
「通じざれば、すなわち痛む」の
永遠の大原則のもとに、
○活血化淤(かっけつかお)
○疏肝理気(そかんりき)
○清熱解毒(せいねつげどく)
という、気血(きけつ)をスムーズに流通させて、お腹の痛みを解消して、卵巣の腫れにも効き目のある処方をお勧めしました。
1ヵ月後の感想では、見事に長年続いていた下腹部痛が解消して、へその左側の横の痛みがとれて、長い間持続する生理痛も無くなったそうです。
著効です。
これからも相談頑張ります!
(この方は、「ストレスによる気の詰まり」と「淤血(おけつ)」と「痰湿(たんしつ)」という邪気(じゃき)の複合体がありましたので、「補うこと」よりも、全面的に「通すこと」つまり瀉法(しゃほう)を使いました。)
<2008年5月12日 新緑の若木山公園 「昼下がり」>