土曜日に来店されて、ちょうど私は不在の日だったので、
明日にぜひ、また相談したいというお客様からの電話がありました。
お友達の紹介だそうで、当店を知ったそうです。
そのお友達も、友達の紹介で当店に来店されたのが、
平成19年11月1日のときでした。
結婚6年目で、なかなか子供ができない。
誘発剤を使っていて、注射で排卵させるときもある。
自分は自分の仕事を持っていて、
なるべくストレスにならないように、自立した生き方をしたい、
とも申していました。
さて、仮にそのお客様をC子さまとしますと、
C子さんは、舌ベロに特徴がありました。
舌ベロ全体に、暗いシミのような沈着した淤斑(おはん)がありました。
これは、典型的な淤血(おけつ)です。
以前も、山形市からのカップルの方々が2人とも淤斑(おはん)があって、
徹底的に活血化淤(かっけつかお)をして、体外受精でめでたく
ご懐妊した経験があります。
C子さんにも、活血化淤で血行を良くする方法をお勧めしました。
同時に、C子さんの舌ベロに特徴的なことは、
舌の尖がかなり赤みがあって、ストレスが強いことを示唆されるのです。
苔は少なめです。
C子さんは、長年溜め込んだストレスによる気滞(きたい)という、
気の詰まりと淤血(おけつ)の2つが合体した「証」でした。
専門的には「気滞血淤(きたいけつお)」と言いますが、
漢方薬は2つお勧めしました。
○養血調経(ようけつちょうけい)
○疏肝理気(そかんりき)と活血化淤(かっけつかお)
(前者は、生理のリズムを整える漢方薬、後者はストレスの気の詰まりを解消して、
血液をサラサラに流していって、卵巣や子宮の反応を良くする漢方薬です)
その後、舌ベロの淤斑(おはん)はだいぶきれいになって、
舌の尖の赤みもきれいになってきました。
途中、他にも補腎薬(ほじんやく)や違う活血剤(かっけつざい)なども
お勧めしましたが、先月の4月には人工受精でめでたく、
ご懐妊となったと笑顔の報告がありましたので、
私もとっても良かったなあ、と思っていた次第です。
人工授精ですから、もちろんご主人にも「補腎(ほじん)」の
精子を良くする漢方をお勧めしていました。
今度は、C子さんのお友達のかたのご相談ですので、
期待に応えるように精一杯頑張っていきたいです。
「お友達の紹介」の輪がつながっている土屋薬局の話でした。
<2008年5月12日 「若木山を下る道」>