○205症例1139周期の排卵期~着床期の内膜の厚さと症例数
子宮内膜は、6ミリないと妊娠できない。
妊娠を考えると7ミリは、あったほうが良い。
子宮内膜は変動があるので、上記のデーターは5周期を平均した。
○症例あたりの妊娠率
80%以上は、8ミリ以上。
8ミリ以上は正常。
4・5ミリは妊娠しない。
6ミリは、20%の妊娠率。
7ミリは、56%。
○症例あたりの生産率
7ミリあったら合格。
○D&Cの既往率
掻爬は子宮内膜を薄くしているのではないか?
4ミリだった人は、掻爬の経験あり。
(5ミリも)
○子宮内膜が薄くなるとレセプターにも異常が増えてくる。
○子宮内膜が薄い症例に対して臨床医家はどうしているか?
2001年 第46回不妊学会ランチョンセミナー福田勝氏より
胚凍結・HRT 27(人)
エストロゲン補充 19(人)
特になし 17(人)
胚凍結・自然周期 13(人)
バイアグラ 10(人)
アスピリン 6(人)
胞胚移植 4(人)
黄体ホルモン補充 4(人)
…
○子宮内膜が6ミリ未満の症例に対する治療
トレンタール2錠/日
ユベラニコチネート4錠/日
ビタミンC
…
結論
1)内膜が薄いとは6ミリ未満の場合とすべきではないか?
2)D&Cが内膜を薄くする主要な原因であろう
3)薄い内膜の形態、レセプター、増殖因子の変化が着床障害の原因であろう
4)血流の低下は、内膜を薄くする主要な原因でない
5)Pentoxyfilline VitaminE VitaminC が有効である可能性がある。
6)活性酸素を抑制すると厚くならなくても妊娠することがあり、
またこの種の薬は長期投与が必要なため「活性酸素を抑制する漢方薬」が
有効である可能性がある。