○体外受精─胚移植法
体外受精・胚移植法(IVF-ET)
操作はかなり単純です。
○胚移植
難しい、医師の技量が左右する。
胚移植をしたときに、出血すると、血液の鉄や重金属などの毒性が、胚に悪い影響。
きちんと胚が入っていかない。
医師の手技は重要。責任重大。
○二段階胚移植
子宮内膜に胚の存在を気づかせる。→準備のできた子宮内膜に胚移植。
悪い胚を最初に入れて、捨て駒にして、良い胚を後から入れる。
○胚移植手技は妊娠率を左右する。
施行者によって妊娠率が変わる。
○生殖補助医療妊娠率
1)体外受精胚移植
40才未満 40%
40才以上 20%
2)顕微授精
40才未満 48%
40才以上 16%
最近の高齢のかたの妊娠例。
40才 23人
41才 12人
42才 11人
43才 7人
44才 4人
45才 2人
46才 1人
47才 2人
○体外受精─胚移植法の利点
●卵管や子宮頚部をバイパスできる。
→卵管閉塞、重症子宮内膜症や頸管因子不妊に有効
●卵子や胚の状態が分かる。
→治療方針の決定に有効
●精子の受精能力が分かる。
→治療方針の決定に有効
○男性不妊症
顕微授精(ICSI)
卵子に対して
マイクロピペットで、射出精子、凍結精子、精巣精子、精巣上体精子などを入れる。
(白血病の人は、精子を凍結した。白血病が治ってから、ICSIを行ったが、妊娠してとても喜ばれた)
精子の尾っぽを切ったほうが妊娠しやすい。
老化の卵は、透明帯が厚くなる。
良い胚培養士にやってもらうと得。
<2008年5月21日 「雲の峰 いくつ崩れて 月の山」>
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