<2008年5月25日 山形市ホテルサンルート 著者講演会「独歩丸について」>
久々に、漢方講演会の講師を勤めました。
今回は、南東北中医薬研究会、宮城県、福島県、山形県の3県合同の移動定例会で、普段は仙台で行っている研修会が、山形市で開催され、私に白羽の矢が立ちまして、先生方にお話をさせて頂くこととなりました。
90分の時間をどのように話そうかと大変に緊張しましたが、神様のご加護もありまして、無事に話し通すことができましたし、質疑応答の時間20分も入れて、時間きっかりに終了できました。
過去に、群馬県、埼玉県、大阪、名古屋と講演に呼ばれましたが、今回の先生方は12~13名と少人数ながら、フレンドリーで暖かい雰囲気で、うなづいて笑顔で聞いてくれる先生方が多くて、とても話しやすかったです。
普段、居眠りしがちな私も、自分の講演で、もし会場が爆睡の雰囲気でしたら苦笑ものなのですが、笑いあり、え~!という声ありの、先生方の貴重な時間を無駄にしないような話は出来たのではないかと自負しております。
終わった後の評判も「面白かった」「良かった」とのお褒めの言葉を頂きまして、これもイスクラ産業の担当のKさんと一緒に構想を練ったお陰と深く感謝しております。
中医師の張立也先生(中国の美人な先生です)からも、「幸太郎先生の独歩丸に対する熱い気持ちが伝わってきました!」と講演終了後にお褒めの言葉を頂きましたので、大役を果たせた気持ちでいっぱいです。
話の内容は、独歩丸(どっぽがん)の効き目、魅力について、たっぷりと語るというテーマで、「痺証(ひしょう)」という、痛み、しびれについてお話をさせて頂きました。
腰痛、膝痛、肩の痛み、リウマチなど、さまざまに応用が効く漢方薬ですので、今後とも、婦人病とともに、「痛み、しびれ」の相談悩めるお客様のために役立てていきたいです。
どうしても、整形外科では鎮痛剤の治療しかありませんので、体にも胃腸にもやさしい漢方で、体調を良くしながら、痛み、しびれを和らげていくことは、世間のニーズにも合うのでは!と自分で講演をしていての感想です。
何より、薬のプロの薬剤師の私でさえ、「鎮痛剤の常用は恐ろしい」と思っているくらいですので、痛み、しびれの患者さん達の、鎮痛剤の常用が多いことに、とても驚きます。
また、ちょっと街を歩いただけで、マッサージ、整体、鍼灸、整形外科、ペインクリニックなど看板が乱立し、「痛み、しびれ」を職業としているところが多いことに気がつき、そして驚きます。
実に多くの方が「痛み、しびれ」で悩んでいます。
私たち、中医学を実践するものは、「通じざれば、すなわち痛む」「栄えざれば、すなわち痛む」で気血(きけつ)を通す、経絡を通すことにより、「痛み、しびれ」の緩和に役立ててれば、また体にやさしい医療の担い手になれば、と理想を描いています。
これからの高齢化社会において、「いつまでも独りで立って、歩いていける」ことの素晴らしさ、あちこち自分の興味があるところに旅行に行ったり、展覧会やコンサートに行ったり、美味しいものを食べに行けることも、すべて「足腰が丈夫で、自分の足で歩ける」ことが大切です。
独歩丸(どっぽがん)は、「独りでも歩ける」漢方薬ですから、補腎薬(ほじんやく)として、足腰強化に今後とも無くてはならない、永遠の漢方薬になると思います。