おはようございます。
薬剤師の土屋幸太郎です。
薬剤師なのですが、薬局の家に生まれて3代目ですので、
「3代目のなんとか…」と言われないためにも、
柄に合っていないのですが、経営セミナーに月に1回参加して、
昨日ではや1年が経過しました。
昨日のセミナーでは、お昼にランチをみんなで食べていたのですが、
一人は食欲が無いようです。
お昼を半分以上残してしまいましたので、
話をお聞きしますと最近胃腸の調子が悪く、
ピロリ菌が見付かったそうで、除去しきれなかったようです。
私は今流行りの言葉で言えば、アラフォー世代。
周囲はアラサー世代で一回り若いのですが、みんな胃カメラを飲んだことがあるとか、
胃腸の調子が悪かったなどと、ストレスなどで心身の調子を崩す方が多いことに、
ビックリしてしまいました。
星薬科大学を卒業後、東大病院薬剤部で1年間研修していました。
最後の研修終了お別れ会のときに、内山先生という当時薬剤部副部長の先生の
言葉が印象に残っています。
「君達に送る言葉は、「健康」という言葉です。
社会に出た場合には、健康でなければ、やがて厳しい出世競争や
世間の荒波に飲み込まれてしまいます。
この病院でも健康を害して、退職されたり、死んでしまった先生もいます。
くれぐれも皆さん、健康には気をつけるように。」
今年の1月2日に、中学校のときの同窓会で男子前厄の
お払いをする集まりがありました。
みんな親しい顔ばかりで嬉しく思ったのですが、
数人亡くなっている友人たちもいますので黙とうから会を始めなくてはなりません。
親しかった仲間でも突然死などの訃報を聞くこともあります。
…
人間はなかなか死なないものだと、誰がいおうとも、ぼくは信じない。
人間の善意や愛情とはかかわりなしに、死は、不意に、容赦なく襲ってくる。
現にぼくたちは毎日街を歩いていて、自分たちのそばを走り去るトラックや円タクに、何度、ハッとさせらているかわからない。
駅のプラットフォームでも、風を捲いて進んでくる電車に、何度、目まいに似たものを感じさせられているかわからない。
いわば、死は、日常不断にぼくたちの1メートルのそばを走り去っている。
死と生は、すれすれに隣合っている。
死か生か、二つに一つの厳粛な結果だけが、事実としてぼくたちの生活の瞬間瞬間を決定しているのだ。
土門拳さん 「死ぬことと生きること」 築地書房 79-80ページより引用させて頂きました。ありがとうございました。
…
不景気で顔色が悪くなるときもあるかもしれませんが、
そんなときこそ「経営は健康である」ということで、
健康管理に気をつけていきたいものですね。
常日頃から漢方相談では「胃腸が大切です」と説明させて頂くことが多いのですが、
昨日は帰り道に「やっぱり胃腸は大事だったんだなあ」と思いながら、
蔵王から来る風を肌身に感じながら山形駅に向かったのでした。