全国の廃線ファン、そして会津ファン、鉄道ファンのみなさま、こんにちは。
日中線記念館に久しぶりに訪れましたので、記録したいと思います。
<2009年2月15日撮影 会津喜多方日中線記念館>
先週の撮影なのですが、この時は暖冬で雪もあまり見ることがなく
このまま今シーズンが終わるのかと思っていましたから、
正直日中線記念館に残雪があったのは、ラッキーと思ってしまいました。
凍りつくシグナルではなく、春を待つシグナルといった風情です。
ちょうど連休の頃に、桜の木が咲きます。
三春の滝桜よりも、正直、日中線記念館の桜のほうが上だと思います。
「世の人の見付ぬ花や軒の栗」
松尾芭蕉翁が、奥の細道で須賀川での句ですが、
ひっそりとした感じ、鄙びた感じのほうが私にグッときます。
あまり1本の桜の木を観光名所にしようとするのは、
好きではありません。
残雪の中に静かに佇むその姿は素敵です。
今回、気まぐれで初めて車内に入ってみました。
走っていた当時のことは知らないのですが、
私の世代でいうと銀河鉄道999に乗り込んだ鉄郎になった気分でした。(笑)
多くの人を運んで、喜びや悲しみなどもあったんだろうなあと思いました。
この汽車で花嫁に行った人もいるそうです。
それにしましても、シューベルトの交響曲グレイトの似合う風景です。
この場に居たときも、こうしてブログでコラムを作成しているときも、
甘美な明るい森の中を楽しげに歩くリズムが私の頭の中に流れています。
日中線記念館・2009の巻でした。
また機会がありましたら、違うシーズンに訪れてみたいです。