おはようございます。
山形は本日も快晴で湿度ゼロの爽快な感じです。
最高にご機嫌な天候が続いていまして、毎日幸せを感じているところです。
先週の土曜日の朝一番のお客様は、東京から車でのご来店のご家族でしたが、
今週土曜日の朝一番のご予約も群馬県からのさくんぼ狩りを兼ねての、
漢方相談ですから光栄に存じます。
さて先々週に東京虎ノ門で参加してきた、
第24回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座の感想文を
土屋薬局メールマガジンから転載します。
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●● 1.巻頭コラム 「第24回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加して」
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第24回不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座に参加して」
2009年6月6日(土)、7日(日)と二日間に渡り、開催されました。
ここ数年、4~5年前から参加するようになり、
参加するたびに大きな刺激を受けています。
<http://tutiya.cocolog-nifty.com/kanpotusin/cat4977049/index.html>
「不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座」
上記のリンク先には、そのときの勉強した感想などが綴られています。
今回ざっと記憶に残っていることは、
聖路加国際病院の佐藤孝道先生の「不妊と子宮筋腫─そのすべてを学ぶ」
と水戸赤十字病院の板垣智明先生の「卵管鏡下卵管形成術 一般不妊治療の最前線」の2つでした。
子宮筋腫は、実に40代の女性70パーセントに存在するという疾患です。
子宮筋腫は、すべて遺伝で説明できるわけではありませんが、
子宮筋腫の一部には遺伝が関与すると考えられていること。
子宮筋腫ができる原因は分っていないが、ただ、エストロゲンやプロゲステロンの影響を受けて大きくなることは
判明していること。
など佐藤孝道先生の講演では、豊富な画像を見ながらの勉強で、
大変に参考になりました。
普通の薬剤師は、ここまで知識を得ることは、
なかなかありませんので、有難いことです。
(薬剤師の勉強とは、当然ながらクスリの知識が第一で、
人体の臨床は第二になってしまいますから、
自分自身で興味を持って研鑽しないと、
臨床が分らない薬剤師になってしまいます。)
板垣智明先生の「卵管鏡下卵管形成術」では、
おもに子宮内膜症の患者さんの腹腔鏡での手術の、
動画を見ながらの勉強でした。
そのレジメから少し引用させて頂きます。
「子宮内膜症合併不妊症例においては、現在のところでは、卵管周囲の癒着があれば不妊につながり、その治療には腹腔鏡下手術が有用であるとのEBMはあるが、その腹腔鏡下手術の負担から、最終的にはARTに帰着している。
我々の施設は、内膜症の卵管通過障害に対し積極的に卵管鏡下卵管形成術を実施している。」
とのことで、豊富な動画を見せて頂きましたので、
子宮内膜症の病変は、とっても大変な問題なんだなあと実感できました。
インジゴカルミン試薬で色素性通水をするとところや、
その後に水できれいに子宮や卵管を洗うところなど、
本を読んでは分らないことも、理解し体感することができました。
以前に、東京医科歯科大学の別府先生が講演で、
子宮内膜症の手術のときに、水できれいにお腹を洗うときに、
女医さんがそれを見ていて、「気持ち良さそう」と言ったことなど、
その言葉なども思い出しました。
我々男性の単純な体よりも、女性のほうが、
子宮や卵巣、卵管があるだけに、子宮筋腫や子宮内膜症などの
炎症性の疾患にもなりやすく、それだけに予防や治療なども大切なことを理解しました。
個人的には、子宮内膜症病変は、お腹の中の炎症で、
つまりアトピー性皮膚炎のように「熱」や「毒」があったり、
血行不良の「淤血(おけつ)」もあることから、
お肌を漢方できれいになることがあるように、
チョコレートのう腫などの疾患にも、
頭の中でイメージして、それに対応できるような漢方処方を今後とも
研究していきたいと思いました。
薬剤師、国際中医専門員A級、不妊カウンセラー 土屋幸太郎
虎ノ門の紫陽花