紅花の写真を撮ったので、かなり満足しましたので帰ろうとしましたら、
おばあちゃんが「ちょっと待って。紅花あげるから」と言って
紅花を私のために摘んでくれました。
<2009年7月7日 今朝の作業で採れた紅花>
紅花の色は、鮮やかですね~。
昔の人が紅花染めを愛したことなど、これを見れば納得です。
紅花は、新聞紙で包んでくれました。
私のために、家で鑑賞できるようにと、
蕾の部分を多いところを摘んでくれました。
新聞紙は、ご自身が使う絆創膏で留めてくれたのには、
けっこう感激しました。
これが、おばあちゃんの手です。
紅花は、棘(とげ)がありますから、
指に刺さって痛くなるのだそうです。
これでもだいぶ作業したから、指の皮が厚くなったんだとおっしゃっていました。
朝の4時起きでの作業です。
日が高くなると、朝露が無くなるので、
痛くてとても紅花摘みは出来なくなるそうです。
朝露がご覧になれますか?
おばあちゃんの働く手。
とても尊いと思います。
映画「おもいでぽろぽろ」では、東京出身のOLが田舎に憧れていた少女時代の自分がいて、夏休みに山形の親戚の家に遊びに行く間に、「もう一人の自分」と向き合う、そんな映画でした。
「自分探しの旅」とは、人生もまた「旅」のようなものですから、あの映画に共鳴している人も、きっと主人公と一緒に自分を見つめて、そして本当の自分の居場所なども考えるのだと思います。
明日は、久々に紅花の「漢方コラム」を書いてみたいと思います。