土屋薬局ブログ|子宝相談、痛みしびれ、気になる不調

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

生殖医療に関わる疑問に答える…その3 タイミング療法のED

2)タイミング療法で、性交日を特定されることでEDになる方がいますが、EDにならないようなタイミング指導法はあるのでしょうか?

回答

一般不妊治療でタイミング法が広く試みられているが、医師が指定した排卵日に成功をもつことは男性側にも、また、女性側にも心理的な負担をもたらすことがある。とくに男性ではEDに伴う性交障害の一因となり、それに対応するために何らかの方法が必要である。

従来、タイミング法では数日間の禁欲後に最も妊娠の高い排卵間近の日に性交をもつよう指導されてきた。しかし最近の研究では必ずしも適切な禁欲期間を置き、一定の日に性交をもつ必要はないのではないかと考えられている。

性交日を定めずに1週間に2~3回の性交をもつよう指導したとしても、良好な妊娠率が得られると報告されている。確かに反復して性交を試みることによって精液所見は低下し、とくに精液量や総運動精子数も減少するが、妊娠成立に必要な精子は何日も精管に貯蔵された精子ではなく、新鮮で運動能力の高い精子が妊娠に関わっていると考えられている。

したがって排卵直前の最も頸管粘液が増え水様透明となり、超音波診断で排卵直前20ミリ前後の主席卵胞が存在しているときに性交を試みるのが理想とはされているが、必ずしもその必要はない。精子は女性の内性器で数日間にわたって受精能力を保持しており、多少排卵日からずれても妊娠は成立するということを不妊カップルに説明し、とくにEDの問題を抱えた男性にとって心理的な不安を採り除く必要がある。

土屋のメモ

○頸管粘液、卵管の中で精子は生きている。アメリカのイラク戦争帰りの兵士は一斉に除隊して家庭のもとに帰るので統計をとればどのくらいの期間で妊娠したかが分かった。最大で5日前の夫婦生活で妊娠したアメリカ兵士の家庭があった。

○頻繁に性交したほうがよい

○抗酸化作用のある漢方は精子によい。(丹参製剤の冠元顆粒など) VCやVEなども。

○卵胞は5ミリから始まり、8日目で8ミリ。14ミリから2ミリずつ大きくなってくる。

戸沢村

<2010年8月8日 戸沢村