土屋薬局ブログ|子宝相談、痛みしびれ、気になる不調

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

生殖医療に関わる疑問に答える…ARTの今後は?

3)ARTによる妊娠率と分娩率は、上昇(停滞、減少)の傾向にあるのでしょうか?今後の10年間ではどのような傾向になると予測されますか?

回答

イギリス、カナダ、ヨーロッパ諸国の統計によると、妊娠率、分娩率とも除々に上昇してきている。しかし妊娠率や分娩率はいろいろな要因によって変化を受け、施設間の格差もある。技術のよい施設では単一胚移植も試みられているが、単一胚移植は複数の胚の移植よりも妊娠率および分娩率は低下する。さらに、凍結融解胚移植では新鮮胚移植よりも妊娠率および分娩率は低下すると報告されている。

わが国では単一胚移植もの実施率も上昇すると予想され、その結果妊娠率や分娩率の低下が危惧される。高齢者へのARTはネガティブな影響をもたらしているので、何らかの対応策も必要である。

わが国の最近の全国統計ではIVFおよびICSIの妊娠率および分娩率は最近では低下傾向が認められる。欧米においては凍結融解胚は新鮮胚移植よりも臨床成績は20%ほど低下すると報告されているが、わが国においては新鮮胚移植よりも凍結融解胚移植ので良好な結果が得られている。

土屋のメモ

○双子は障害の可能性が正常の2倍、品胎は障害は正常児の9倍

○凍結融解胚移植ができる施設はレベルが高い。本来、新鮮胚移植と凍結融解胚移植では新鮮胚移植のほうが成績が良いはずなのに(諸外国では)、日本では凍結融解胚移植のほうが良好な結果となっているのはその施設のレベルが高いから。病院間の格差がある。

不妊治療は健康な子どもを生むためにやっている。47歳の人はIVFをやっても。。

○ART→高度生殖補助医療、IVF→体外受精、ICSI→顕微授精のこと