土屋薬局ブログ|子宝漢方、痛みしびれ、気になる不調

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

生殖医療に関わる疑問に答える…高齢の方(40歳以上)のART体外受精

4)高齢の方(40歳以上)が年々増加の傾向にあると思います。40歳以上の不妊患者の総数と流産・妊娠・分娩数は「日本産婦人科学会」などで発表されているでしょうか?

回答

40歳以上の高齢女性に対するARTはわが国においてどの施設でも大きな問題となっている。一部の施設では高齢者であっても良好な結果が得られると主張しているが、その内容が必ずしも明確に示されていない。このような状況が高齢不妊カップルに過った期待を抱かせ、ARTを受けたいとする高齢者の数の増加をもたらしている。

諸外国のデータをみると、妊娠率および出産率は33歳から低下し、30代半ばでは明らかな低下を認め、38歳からは急激に低下する。40歳以上の女性がARTを望んで来院した場合、一応の目安として、40歳以上では10%以上の妊娠は望めないということを説明し、希に43歳では妊娠し出産に至ることがあるが、44歳では妊娠しても流産に至るものが多く、45歳では妊娠に至る例は極めて希であるということを説明しておく必要がある。

このようなデータは、今年の春に発表された日本産婦人科学会の報告の中に記載されている。50歳以降でも妊娠した例が報告されているが、これは卵の提供、あるいは胚の提供などを受けた例と思われるが、日本産科婦人科学会では提供卵や提供胚による治療を認めていないので、その実情は明らかにされていない。この点においても、日本のARTをめぐる環境に問題があると考えられる。

土屋のメモ

○病院では40歳以上の人が増えている。

○45歳の人は体外受精が200回必要である。(諸外国のデータから)

高齢者にARTを勧めるあるいは実施する場合には、費用対効果に関するデータを示し自律的な決定を促す必要がある。本人に決めてもらう。

○22週で生まれると9割は死亡、生まれても障害が残る。

桃畑

<2010年8月29日 桃畑>

今年はまだ暑いので、この時期になっても桃が生っていて正直ビックリでした。

桃の実は丸く穏やかに球面を描いて夏の日をいっぱいに全身に浴びて育っていました。

桃畑