こんにちは!
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
山形は三日間雪も降らずにやっと天候が落ち着いてきました。
昨日の節分、そして今日の立春とだんだんと季節は着実に春に向かっているようです。
夜空では遠くオリオン座が東の空から南の空に移動してきて、冬の大三角形を描いています。
さて、今日はお客様のお父様のご相談を受けました。
お父様が気管支が弱くて、半年に1回検査していて、いろいろ薬も飲んだが、よく咳が出てタンも出るとのことでした。
高齢者の方の肺などの呼吸器疾患の漢方相談は、原則的に五臓の「肺」と「腎」の2つをコントロールしていくことが多いです。
肺は気をつかさどって(呼吸機能)、腎は気を治める(納気)で2つの臓が協調しあって正常な呼吸となるからです。
別の見方をすれば、肺の陰は腎陰を補い、腎陰(腎水)は肺の陰を補う相互依存関係があるとも言えます。
生まれつき体が弱い人、老化・慢性病の人は腎陰虚(水分や腎精の不足状態)になりやすいです。
とくに体質的に痩せている場合には、口渇や乾燥肌、しわが目立つ、手足がほてるといった症状を呈します。
慢性的に空咳や口やのどの乾燥感がある場合には、中国漢方では「肺腎陰虚」の状態であると認識しています。
これらの症状、肺腎陰虚には八仙丸や潤肺糖漿などで体質改善や症状の改善を目指していきます。
そのように漢方をお勧めさせて頂きました。
今後、良い効き目が現れますことを期待しています。
<2011年1月18日 東根市観音寺 大森山と遠く若木山眺め>