こんにちは。
本日、土屋薬局・中国漢方通信メールマガジン157号を刊行しました。
東日本関東大震災で余震もあったり、原子炉の放射能漏れのニュースが続き、またガソリンやトイレットペーパーなどの物資の不足もつづき、何か暗めの世の中ですが、心の中には「希望」をもって前に進んでいきたいです。
明日の山形は午後5時から午後8時まで3時間計画停電の予定だそうです。
なるようにしかなりませんから、一つ一つ自分たちにやれることを実行していきたいです。
そんな気持ちで今日もメールマガジンを作成しました。
(今回の福島原発の事故は私が学生時代に読んでいた広瀬さんの本の「東京に原発を!」とか、チェルノブイリの事故のこと、またあの当時流行ったブルーハーツやタイマーズなども思い出します。「東京に原発を!」は今の東京西新宿の都庁が建てられた場所が空地だったためにそこに原発を作ればいいじゃないか、安全なら。という本で読んでいてとても刺激的でした)
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●● 1.巻頭コラム 東日本関東大震災に関しまして
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3月11日の午後14時46分ごろ、ちょうど私は土屋薬局店頭で、レジを終えたばかりのお客様と立ち話をしていました。
突然大きな揺れがあり、横揺れも続き立っているのも辛かったほどです。
とっさに思ったことは数年前の栗駒山の大地震のときに揺れた震度4よりも大きく、そしてこれは被害が甚大であり、また宮城県沖からの地震であろうとのことでした。
幸いなことにドリンクケースや薬品棚の一番上に置いたサトちゃん人形が、バラバラと落ちたくらいで店頭の商品には被害はありませんでした。
私の自宅に戻ってみると、本棚からは本が中途半端に置いていたものは床に投げ出され、また本棚の上に置いていた額縁に入れてあった絵が落ちてしまい、ガラスが粉々になって飛散していた光景はショックでした。
今まで私の住んでいる神町(じんまち)は、太平洋戦争末期に陸軍が飛行場を作り、そして戦後も米軍のキャンプ、そして陸上自衛隊第六師団が置かれ、また山形飛行場も置かれたぐらいですので、地震震災には強い地域だと思っていただけに、これからはそういった考えや思い込みを改めなくてはと思いました。
その大きな揺れからは停電が始まり、お店の中は真っ暗になりました。
電気もつかず調剤室は分包機も電子天秤も動かず調剤はできず、レセコンも動かないので計算もできません。
3月とはいえ雪降る山形ですから、暖房が止まると寒さもまし、まことに心細かったです。
それからの12、13日の土日は土屋薬局は電気のない状況でしたが、お店を開けて営業を続けました。
お客様たちが買い求めたものは、乾電池、ローソク、ホッカイロなどでした。
普段置いていないのですが、湯たんぽや子供用オムツも必要とされていたようです。
その晩は震える寒さの中、部屋の中でもスキーのインナーウエアを着たり、かなり着込んで寒さをしのぎました。
街の中は電気が通っていないので信号もつかないし、すべての家々の明りが消えて、真っ暗でした。
雪がチラチラ降ってくる寒い夜でした。
唯一の情報源がラジオでちょうど散歩用に持っていた携帯ラジオ(電池式)が役立ちました。
ラジオから聞こえてくる情報に驚き、また時折襲う、いやしばし襲う余震に怯えながらの一夜でした。
何が怖かったかというとNTTドコモの緊急地震速報の音「グワグワ」というけたたましい音です。
暗い中の部屋の中では懐中電灯が役立ちます。
妻が持っていた懐中電灯があって、電池が空で焦りましたが、運よく母屋に乾電池があったのでそれを使って点灯できました。
日曜日は夕方の6時5分ごろに、この日も電気が通らないだろうと諦めて覚悟を決めて厚着をしていろいろと晩の準備をしていたところ、突然にピンポンというチャイムの音が鳴り、電気が復旧したことを知りました。
暖房が使えるようになってほっとしたことと、明りが点くことも嬉しいことでした。
お湯が出るとか、電動式のトイレが使えることなども嬉しいことで、いかに私たちは電気に依存した生活をしているか、普段あまりにも便利な生活に慣れてしまっているかなどを痛感している毎日です。
そして今現在はガソリンが無くガソリンスタンドは店を閉め、ガソリンを売っているところでは長蛇の列の車が並び、トイレットペーパーやいろいろなものが買占めにあってお店から姿を消して、物資の不足に悩みつつあるところです。
仙台から48号線を使って山形、東根に買い出しツアーに来る方も多くて、当店でも見知らぬお客様を見かけることが多くなりました。
震災の被害にあわれた方々の一刻も早い復旧と、行方不明者の早い捜索を心から願う毎日です。
薬剤師、国際中医専門員A級、認定不妊カウンセラー 土屋幸太郎
<2011年3月12日 大日様より月山、葉山眺め>
自然は美しくもあり、脅威でもあることを感じる今日この頃です。