おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
昨日も嬉しいことに震災後、来店が途絶えていたお客さまが来店されました。
震災のときからは仕事もすごく大変だったとのことで、断片的ではありますが、震災の凄さを改めて実感しているところです。
看護師さんとか介護など医療職で夜勤などあった場合や、産婦人科にお勤めの方などかなり大変だったようです。
さて、震災後はこんなご時世でも漢方相談に来て頂いているお客様に向けて、一人一人の周期療法でコツコツと漢方相談しています。
今日ご紹介するのは「月経周期が遅め、頭痛がする」です。
生理周期は30日で少し遅めです。
排卵日が16~19日くらいのようです。
基礎体温は少しだけ全般的に高めの感じです。
高温期の途中にガクッと凹んでしまいます。
頭痛がするので婦人科で鎮痛剤を処方してもらっています。
ここでこの頭痛が特徴的なのは、排卵期と生理の1~2日前になりやすいことです。
ちょうど月経周期でいえば、陰陽の転換期に相当します。
排卵期は低温期から高温期へと基礎体温が上がっていき、低温期の「陰」から高温期の「陽」へと陰陽変化のリズムがとなります。
また生理期は高温期の「陽」から低温期の「陰」へと基礎体温が下がっていきます。
これも陰陽転換のリズムになります。
排卵期と生理前の頭痛は、ですから、気のつまりと淤血(おけつ)の2つに対応すれば良いですので、疏肝作用のある活血剤をその周期に頓服すればいいのですが、あえて体質を改善するために「全周期活血化淤」で血流を改善することを目標にします。
ベースは婦宝当帰膠を使っていきます。
これは月経周期が遅めの漢方対策にもなり、活血化淤(かっけつかお)を用いることで、卵胞の発育も促進して同時に黄体期も活血することにより子宮内膜を活発化させて妊娠しやすい環境にもっていくことも狙いにしています。
そのほか低温期には、二至丹(にしたん)で補陰していきます。
低温期は陰の時期なので、充実させていくことが大切です。
陰の土台がしっかりとしてくれば、高温期の「陽」も安定しやすいです。
そのほか、高温期は疏肝(そかん)もして楽に過ごせていけるような対策をとりました。
私、土屋が描きましたがまたヘタウマになってしまいました。(^-^;
今回は結論をつけますと、排卵期と月経期への移行のリズムは、陰から陽に、陽から陰に動いていくので陰陽転換のリズムをうまくとらえていくことが大切になってきます。
土屋薬局では基礎体温などを参考にさせて頂きながら、一人一人の体質を吟味して、毎周期ベストな感じになるように調整していきます。
漢方薬も頭痛には効果を上げていますので、生理の周期、たとえば今回のように排卵期や月経前などの特徴があればそれに応じて相談していけます。
どうぞ漢方相談お寄せください。
<2011年6月7日 土屋薬局駐車場 芍薬の白い花>