ブログ版土屋薬局 中国漢方通信

土屋薬局ブログ。薬剤師・不妊カウンセラーの土屋幸太郎がお届けします。私自身、不妊体験を経て、漢方療法の力で子供に恵まれました。その経験を活かし、皆さんに健康で幸せな家庭を築くお手伝いをしたいと思っています。薬局には女性薬剤師も在籍し、気軽にご相談いただけます。健康に関するお悩み、不妊治療、妊活相談、痛みやしびれに関する漢方相談など、お気軽にご連絡ください。お問い合わせやご予約は☎️ 0237470033までお願いします。一緒に幸せな未来を築きましょう。

30代前半の「無排卵」「無月経」の「漢方相談」「食養生」考察メモ

こんにちは。

薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。

今日も山形は秋晴れの気持ちの良い一日です。

柿の実もたわわに実り、秋らしい風景です。

さて「無排卵」「無月経」の「漢方相談」を最近お受けすることが多いですので、その考察をまとめていきます。

定期的に生理を起こす薬を飲んだり、注射を打っています。

またカウフマン療法を長いことしている方もいらっしゃいます。

今回、自分なりに考察し、なおかつ恩師の何先生にもアドバイスを頂戴いたしました。

1)年齢が20~30代と若く、とくに腎陰虚や腎陽虚などの症候が見られない。

しいていえば「若腎虚」でしょうか?

2)PCOSでなくてここ数年に「無排卵月経」となり、生理が来なくなってしまった、

3)FSHやLHが高め。とくに「LHが高め」のことは、何らかの邪気、たとえば痰淤(たんお)や気滞血淤(きたいけつ)などの症状があるのか?

4)基礎体温は高め、ギザギザも強く変動が激しいのは気鬱化火か?

などと考察を進めていきまして、何先生とも相談していきました。

1つはFSHが高いのでしたら、脳のストレスがある。

心肝腎(しんかんじん)の熱をとっていく。

たとえば心の熱をとる漢方(たとえば天王補心丹)を、4、4、4丸と服用したり、6、6、6丸。

肝の熱をとる漢方は半分ずつ、腎の熱をとる漢方はこれも4,4、4丸だったり、6、6、6丸と1日3回ずつ服用していきます。(たとえば瀉火利湿顆粒や知柏壮健丸など)

→その後に、補腎や活血などで周期療法に入っていく。

周期療法のときには、プラス安神薬が良い。

安神薬は寝る前などに。

(たとえば心脾顆粒など)

安神薬+逍遥丸

逍遥丸は肝血不足に、寝ることが遅くなってくると肝血(けんけつ)不足の傾向に。

cf たとえばプロラクチンが高い、イライラが強いときには、酸棗仁湯+逍遥丸の組み合わせも良い。相性がよい。

腎の熱をとる漢方に逍遥丸や心の熱をとる漢方に逍遥丸も効果的。

→その後は、2週間ずつ補陰や補陽で人工的な周期をつくっていく。

りんご

〇食事とFSHの問題 (肉や魚や乳製品などまったくとらないこと)

FSHが高くて、食事が偏りがちなる。

たとえばキャベツだけを2年間食べて、栄養不足になって更年期の症状になった女性がいる。

視床下部からのGnRHは、10個のアミノ酸から作られている。

たんぱく質を摂取しないと、脳の中のGnRHが作られない。

脳にはアミノ酸が必要、ホルモンと関係している。

食養生は、朝5、昼4、夜1に。

これは中国式の養生法。

朝はいっぱい食べる、夜は少な目に。→太らない。

20時以降に食べると太る。

昼はいいものを食べる、タンパク質など。

昨年のアメリカのレポート。

ごはん、野菜、果物、肉・魚類は、4大プレートとしてそれぞれ四分の一ずつ食べる。

最新の栄養学、日本はまだここまでいっていない。

神町西から眺めた甑岳

<2011年10月26日 神町西から眺めた甑岳>