おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
痛み、しびれの漢方相談に、婦人科系の周期療法を始めとする漢方相談に、そして第三の私が得意とする漢方相談として「耳の漢方相談」に力を入れている今日この頃です。
恩師の中医師の先生に私が最近、中国人の女性のかたの耳鳴りを治した処方をお伝えたしたら「土屋先生の処方も中医学耳鼻科の本格的な処方ですね。多くの人に喜ばれますよ」と言われました。(^^)
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1)2011.09.07 突発性難聴、耳鳴りが漢方で良くなられたお話です。
40代、女性のかたの難聴、耳鳴りの漢方相談を受けました。
今年の4月に突発性難聴を発症して以来、難聴と耳鳴りに悩まされています。
ストレスが溜ってきたときや天気が崩れるときに悪化しやすいです。
耳鼻科では、メチコバール、アデホス、イソバイドを服用中です。
20代のときにメニエール病にかかり、その後後遺症で寝込んだこともありましたが、その後10年間は発作も起こらずに完治したものだと思い込んでいました。
今年の4月に突然右耳が聞こえなくなり、突発性難聴と診断され10日間入院しステロイドの点滴治療。
聴力は8割くらい改善しましたが、以前より聞こえが悪いです。
そしてまた先月の8月に右耳が聞こえなくなり、突発性難聴の再発で4月と同じステロイドの点滴治療を受けました。
今回はあまり聴力が回復している感じがしません。
耳鳴りも強くまた再発するのではと心配です。
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→その後の経過は3か月の12月まで順調で、耳の閉塞感も聴力低下も治まり、体調も落ち着いています。
ただここ1か月間は1週間くらい耳の閉塞感が強い日が続き、その間は聞えも悪く、良性発作性頭位めまい症など起こして調子が悪いときがありました。
☆12月になって寒くなってくると血流や耳管の問題がでてきます。
脳の周りの血流を良くすることが大切です。
「頭を爽やかにする漢方」はもともとは風寒の邪気による風邪(かぜ)の頭痛に向いている処方です。
寒くなってきているのですから、川芎や羌活など配合されている生薬が脳の奥の血流を改善していきます。
圧迫されていることを広げる力があります。
または「爽やかな月」の漢方も血流を改善する働きで、今の処方に追加することも可能です。
(お客様、たしかに寒さが本格的になってから耳の閉塞感と聴力低下が始まったそうです。その場合には脳の奥の血流を改善して、耳の内耳のリンパ液の流れを改善することは耳鳴りや聴力の回復などに有効な方法になります)
<2011年11月23日 村山市 葉山を眺める>