こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
山形、今日の大雪は平年の4倍の降雪量だそうです。
所要で13号線や旧道を車で走っていたところ、道路は凍結していてとても怖かったです。
冬の事故だけ気をつけてきたいですね。
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さて今日は、だいぶ日にちが長くなってしまいましたが、「東京から何先生がいらっしゃいました。その2回目の訪店記(2)」の続きの話で最終話・完結編です。
1回目は、「東京から何先生がいらっしゃいました。その2回目の訪店記」にまとめています。
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○わたし土屋の質問
「当店に来店されるお客様、とくに40代前後のお客様の中には、舌ベロに淤斑(おはん)があることがしばし見受けられます。どのように考えていったらよろしいのでしょうか?」
○何先生の回答
「40代の人の淤斑には、淤血(おけつ)と虚があります。
健康診断はあまり問題ありませんが、なにか体の中にできものがあります。
たとえば両親に子宮筋腫があるかどうかを聞いてみてもいいです。
何も症状がなければ、生脈散と丹参製剤などお勧めです。
あるいは補腎薬、杞菊地黄丸と丹参製剤など」
この場合は、沙棘オイル+温胆湯+丹参製剤など
淤と虚の2つがあります。
沙棘オイルは女性ホルモンのような効果で穏やかな感じ、化痰作用もあります。
二至丹も使えます。
また10月31日のときにアップしていますが、再度掲載させて頂きますね。
めでたく授かったお客様がいらっしゃいまして、安胎法としては妊娠中にも服用できる活血化淤(かっけつかお)の方法を引き続きお勧めしています。
そのお客様の特徴は、舌ベロの両脇がちょうど色が黒っぽいことです。
この両側の舌ベロのエリアは五臓の「肝」の担当です。
ストレスやイライラ、憂鬱、生理痛が辛いなどのときには、疏肝理気(そかんりき)、活血化淤と肝機能の改善も目指したほうがご懐妊、着床、流産防止に効果的です。
私の師匠の中医師の何先生がおっしゃるには、以前に舌ベロの両側が逆に赤い患者さんがいて、肝熱(かんねつ)もあったとのことで酸棗仁湯で見事に治ったそうです。
そんな感じで「舌ベロの状態などからも正確に体質を判断していくことは大事なことである。」
と肝に銘じてお客様一人一人の漢方相談を頑張っています。
私、土屋幸太郎にお任せくださいませ。
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当店の経験では、
舌の尖に淤斑があって黒っぽいお客様がいらっしゃいました。
瓊玉膏(けいぎょくこう)を服用したところ、みるみる舌の尖の淤斑が薄くなって、黒っぽさがとれてきて体調全般も良くなりました。
何先生曰く、「瓊玉膏は補腎だから心にも効いて、舌の尖の淤斑もとれてきたのでしょうね」とのことでした。
では、今回で3回シリーズの最終、完結編でした。