「卵胞発育不良と排卵障害の漢方的考察」
過去、10年位まえに中医不妊症周期療法を勉強したときにノートが、今ではすっかりと宝物になっていいます。
暇があるときに読み返して、いまだに力になっています。
最近、「早発閉経」の「漢方相談」を受ける機会が増えてきましたので、ここにまとめていきたいです。
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卵胞発育不良の原因
1.体重減少、肥満
脂肪がないと女性ホルモンがスムーズに分泌できない
2.心因ストレス…視床下部に影響する
3.過労…スポーツ選手→脂肪が少ない、体の男性ホルモン↑ 女性ホルモン↓
4.避妊薬物など、ピル、安定剤
以上は視床下部に影響←脳腫瘍
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下垂体腫瘍→高プロラクチン血症
シモン氏病
以上は、脳下垂体
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卵巣嚢腫
多嚢胞性卵巣症候群
以上は、卵巣性不妊の原因
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早発閉経 POF
卵巣子宮内膜症、卵巣炎など
全身性疾病:心臓病、肝臓病、腎臓病
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1度無月経←プロゲステロンを使用して出血
2度無月経←エストロゲン、プロゲステロンを使って出血
卵胞発育不良→排卵障害→無排卵、排卵困難 BBT一相性
排卵して黄体不全の場合には、BBT二相性
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卵胞発育不良と排卵障害の判断
1.排卵日のおりもの
2.月経周期 長い >35日、短い <25日、変動 肝鬱タイプ
3.基礎体温の異常
4.自覚症状、病歴、服用薬歴(安定剤など)
排卵痛は排卵困難
5.望診(体質判断)
ストレス、性格ゆううつ →肝鬱
流産、先天不足、大病久病、薬物手術、高齢 →腎陽虚
肝脾不和、肥満体質、過食脂甘 →脾虚
以上から、気滞や血淤、天癸不足、気血不足、痰湿脂濁となり
衝任、胞宮虚寒になり、排卵障害、卵胞発育不良、黄体不全になる。
たとえば
腎陽虚、卵胞不育
腎気弱、天癸少は、
卵胞期長い→低温期が22日以上、月経後期
治療の中心→卵胞期
周期療法、補益精血、温陽疏肝活血
腎陰虚タイプはまた違うときに復習していきたいです。
<2012年4月4日 我が家の庭>
雪解け、そして今日は昨日からの台風並みの突風が吹き荒れている日です。
朝は雪が降り、まるで真冬のようでした。
そのような悪天候でもじっとフキノトウは耐え忍んで、春を祝っています。
早く暖かくなるといいですね。
みなさまも悪天候にはぜひお気をつけください。