こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
一雨降って涼しくなったと思いきや、また夏の陽射しの山形です。
さて
昨日、夕方に来店されたお客様。
今年に5月から漢方相談していました。
30代後半で結婚2年目。
卵管造影検査は通っていました。
ちょうど漢方相談に来たときには、クロミッドを服用して3周期目とのことでした。
周期は大体28~30日で順調です。
生理痛はあまりひどいほうではありません。
漢方のご相談のときには体質チェックをしてもらっているのですが、「ため息、憂鬱、イライラ、不眠不安、月経前の下腹部や乳房が張って痛い」と肝鬱気滞(かんうつきたい)という気の流れが悪いような感じでした。
昨年の6月から病院に通っていてクロミッドによる誘発が3回、注射による誘発が3回とのこと。
病院の治療に漢方を合わせることにして、クロミッドなどで排卵誘発をされていますから、陰血(いんけつ)を守ることをテーマにしました。
排卵誘発剤を服用していると、排卵日のおりものが減ったり(頸管粘液の減少)、子宮内膜が薄くなるなどの副作用がありますのでそれらを防止して妊娠率を上げるための陰血を補う漢方です。
養血調経、補腎陰(これは目にも良いです)、ストレスを緩和する漢方を重点的に服用。
生理期と排卵期に丹参製剤の活血剤をたっぷりと。
という月経周期を整える方法でした。
毎月、きちんと服用していって頂いて、7月のお客様のご感想は「ため息、イライラ、あせりは無くなった。仕事も落ち着いて夜も眠れいている」とのことで経過が良かったことを覚えてます。
8月に入って初めての体外受精をされて、ショート法でしたがスムーズに受精確認、そして昨日の9月5日は着床していたとのことで嬉しく思った次第です。
舌ベロがちょっと淤血といって血行不良がある感じなので、今はグミ科の植物のフラボノイド成分と養血調経の漢方2種類で安胎としてお勧めしています。
よく40代前後のお客様は精血(せいけつ)を補ったほうが効果が早いのですが、今回はクールな傾向のややあっさりとした感じの漢方でしたので、病院の体外受精の治療周期にも漢方の服用を合わせることも大切なんだなあと改めて実感して勉強になりました。
おめでたいことです。(^^)
<2012年9月2日 山形市 蔵王眺め 田んぼの緑がいい感じです。>