先日の「高プロラクチン血症」の話の続きです。
中医学的、漢方的な高プロラクチンの考察です。
ちなみに不妊症の子宝漢方相談は、先の中医不妊症お茶の間講座でも談勇先生が繰り返し、繰り返しおっしゃっていましたが、「ただの虚証ではない」
「虚証に+ストレスなどの肝気鬱結などがある状況である」と言う言葉がいまだに忘れられません。
今回の高プロラクチンの漢方対策にもおいても、通常のストレスや生理前のイライラ、PMSがきついかた、夫婦げんかなどにも応用が利きますのでしっかりマスターしていきたいです。
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高プロラクチン血症は、中医学では「閉経」「乳泣」「月経過小」「不孕」「溢乳」の範疇に相当する。
<中医学における高プロラクチン血症の治療> 補腎調肝、兼化痰淤
○補腎:滋養肝腎、調補衝任
滋陰:二至丹、杞菊地黄丸、瀉火補腎丸 (肝火にあわせて選ぶ)
補陽:参馬補腎丸、参茸補血丸
益精:海精宝、オリヂンP顆粒
○調肝:疏肝解鬱、瀉火理気、調経養血
疏肝:逍遥丸、開気丸、シベリア人参、仏手茶、玫瑰茶
清肝:加味逍遥散、瀉火利湿顆粒、蓮子心 (涼性で肝火をとる、冷やす性質のあるもの。たとえば山梔子、牡丹皮など)
柔肝:芍薬甘草湯、婦宝当帰膠、桑椹茶
斂肝:炒麦芽、晶三仙、酸棗仁湯顆粒 (炒○芽は1包×3回または朝1包、夜2包など)
去淤化痰:理気活血、健脾化痰、降逆和胃
活血:弓帰調血飲第一加減、冠元顆粒、血府逐淤丸
化痰:健脾散、シベリア霊芝、温胆湯
和胃:開気丸、健胃顆粒
胸の張りと痛みには、炒麦芽+開気丸。よく効く、PRLも下がることにも
<疏肝養血調経>
それぞれの周期にもあわせて婦宝当帰膠、炒麦芽、開気丸、加味逍遥散、仏手茶、玫瑰茶など
<養血滋陰育卵>
夏至と冬至に採れる生薬、杞菊地黄丸。
<活血理気促排卵>
冠元顆粒、田七人参
<活血養血補腎陽>
参茸補血丸
<2013年9月6日撮影 若木山>