こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
ひどかった雪もおさまり、今日は秋田県からお客様が午前中に2人、偶然ですが別々にお車でいらっしゃいました。
一人のかたは卵管留水腫で卵管を左右とも切除され、子宮内膜症、子宮腺筋症があるかた
もう一人のかたも子宮内膜症で体外受精をしていますが、生理がスッキリ終わらず10日間ぐらい不正出血が続いて、排卵期も高温期もずっと茶色い不正出血があるので卵(受精卵)を戻せないし、かといって自然周期だと卵胞が残ったり(遺残卵胞)、排卵しなかったり(排卵障害)で難しいとのことでした。
お二人とも生理中に下痢や軟便になりやすい特徴がありました。
生理中、月経期間中は基礎体温が一番と下がる時期です。
この時期に普段は便秘がちだが通じが出やすくなったり、下痢や軟便になりやすいタイプは根底には気虚(ききょ)や陽虚(ようきょ)という不妊体質が存在しています。
この気虚の体質は子宮が月経血を押す力も弱いので、生理痛がひどかったり、月経、生理がダラダラと続くなどの特徴もでてきます。
つまり、月経血の切れ味も悪い感じです。
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土屋薬局のはてなブログ 子宮内膜症の漢方の話題
「会話術から中医学の「気」を考えた」
「子宮内膜症、子宮腺筋症の漢方の鍵は気虚」
こちらのコラムでも子宮内膜症、子宮腺筋症の漢方相談のコツを書いていますので、よろしければぜひ参考にしてください。
土屋薬局 中国漢方通信のホームページでは「子宮内膜症、子宮腺筋症でしたが漢方のおかげで妊娠出産」こちらも参考になると思います。
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漢方の不妊体質診断では、陽虚(ようきょ)という不妊体質がベースにあって淤血(おけつ)も同時に存在するので陽虚血淤(ようきょけつお)と考えるのが自然です。
気虚体質が進むと冷えてきます。
冷えてきている気虚体質が陽虚(ようきょ)というわけです。
火が足りない感じです。
つまり体のエネルギーの陽気が足りないので、基礎体温は低めて高温期が36・7℃まで行かないこと
新陳代謝が悪くなるので、血液がスッキリ排出されずに、子宮内膜が生理のときにスッキリ排出されなくて子宮内膜症が進行していきます。
ご飯を炊く火鍋の火力が弱いのでご飯がなかなか炊けません。
つまり妊娠しづらい状態です。
ご飯が炊けるまで時間がかかる(排卵が長くなる)(月経周期が長くなる)ことも
これとは逆に気虚や陽虚では支える力が足りなくなるので排卵が早まることもあります。
子宮腺筋症だと月経周期23~25日とか
子宮内膜症、子宮腺筋症の陽虚型です。
精血(せいけつ)を補い、補陽(ほよう)して活血(かっけつ)をしたり、脾腎双補で不正出血の漢方的改善を目指します。
何少山先生の不妊のところには「久病多淤」「久病多虚」「久病入腎」と書いてあって、なるほどなあと思いつつ祝谌予先生のスピリッツともに勉強しています。
昨日はちょうどお電話で来店予告を頂きましたので不正出血対策の中医漢方婦人科を何少山先生の不妊症周期療法の本で理論、症例ともに読んでいました。
漢方相談する前から結論をだしている感じで確信しながら子宮内膜症、子宮腺筋症における不正出血の漢方相談していきました
<2013年12月18日>
私が中国語の原文で読んでいるツートップ
何少山先生の効能失調子宮出血の漢方薬のページです。
漢方の婦人科の臨床実践では、血熱(けつねつ)、虚寒(きょかん)、気虚(ききょ)、血淤(けつお)の4つの崩漏の基本形、不妊体質がある。
不正出血の病状は急か慢性か
「治病求本(ちびょうきゅうほん)」の精神を尊ぶべし
つまり不妊で不正出血になりやすい体質を考えなさい。
…若いころの何少山先生の思想は、崩漏を6つのパターンに分けていた。
肝旺血熱型、気滞血淤型、肝腎両虚型、脾胃虚弱型、気不統血型、胞絡淤阻型
晩年は4つの不妊漢方体質タイプに凝縮した。
などと中医婦人科の漢方薬における理論と漢方で不正出血が治った、改善した症例が載っていて非常に勉強になります。
あとは不正出血の漢方相談、良い効き目を期待するばかりです。
雪が降るような寒い季節に秋田県からお車で片道2時間も4時間もかけていらっしゃるお客様のお役にたてたら嬉しいです。
(体外受精をされているときでも基礎体温で不妊体質別に漢方相談をすることはすごく有効です)
不正出血や不眠症などの女性のトラブルに漢方対策
こちらの不正出血の漢方対策も流産防止の意味で参考になりましたら、幸いです。
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