暑さ厳しいですね。今日は7月25日、金曜日で休みを前にして静かな暑さとなっている山形です。高血圧の店頭漢方相談に漢方薬のアドバイス(3)を続けていきたいです。今年の6月16日で仙台市で南東北中医薬研究会の定例会で劉先生から勉強しました。
高血圧の中医弁証論治
○腎精不足→肝陽上亢→肝火上炎→痰濁内阻→淤血阻滞
↓
陰虚→陽虚
陽虚は水がたまりやすい、むくみ
牛車腎気丸
湿をとるのに五苓散、またはチャガ
1)高血圧の中医弁証論治
腎陰虚タイプ
症状:めまい、健忘(物忘れ)、五心煩熱、少寝多夢、耳鳴り、口渇、舌質赤
苔は少ないあるいは無苔、津液は少ない
漢方の処方:枸杞の実と菊の花の配合された漢方薬+丹参製剤
2)高血圧の中医弁証論治
腎陽虚タイプ
眩暈(めまい)、健忘、精力不足、腰膝酸軟、四肢不温、冷え性、耳が遠い、眠い、肥満、むくみ、心悸、小水が少ない
舌質胖大色淡暗、歯痕、苔は白膩水滑
漢方の処方:牛膝と車にひかれた道に生える草の種の漢方薬+丹参製剤
3)高血圧の中医弁証論治
肝陽上亢タイプ
眩暈と頭痛
腎陰虚症状+肝火上炎症状
治方:平肝潜陽
漢方の処方:天麻釣藤飲、鎮肝熄風湯(この2つは日本にはない方剤)
牛黄清心丸、降圧丸(日本にあるもの)
4)高血圧の中医弁証論治
肝火上炎タイプ
頭痛、頭鳴や耳鳴りを伴い
顔色は赤く、目は赤い、口が苦い、口が渇く、心悸、いらいら、怒りっぽい、不眠、便秘、尿紅い あるいは黄色い
舌質 紅、苔 黄色
漢方の処方:火を下げて湿気をとる漢方+丹参製剤 →半分あるいは三分の一
↓
血圧が下がる
熱をとるものは多めにすることがコツ
5)高血圧の中医弁証論治
汚濁内阻タイプ
症状:眩暈(めまい)
顔はむくみ、嗜眠、肥満、ときに吐き気、食少、舌質淡歯痕、苔膩
ほかは中性脂肪が高い
治方:燥湿化痰、健脾和胃
漢方処方:肝を温める漢方+丹参製剤
↓
ぴったり、陳皮が血圧が下がったり、脈拍を下げる!
6)高血圧の中医弁証論治
淤血阻滞タイプ
症状:頭痛
顔色は良くない、舌質暗、淤斑、舌下脈は暗い、高血圧の病歴は長い、血液粘度は高い
漢方処方:丹参製剤+田んぼに住んでいるものを使う漢方薬 →ヒルだからすみずみの淤血がとれる
高血圧の活血化瘀星状治療
活血化淤を中心に +
枸杞の実と菊の花が配合された漢方薬、牛膝と車にひかれた道に生える草の種の漢方薬、火を下げて湿気をとる漢方、牛黄清心丸(肝陽上亢に)、天麻釣藤飲、香菊花(多めに、1包2gは少ない)、肝を温める漢方
また次回、機会がありましたらまとめていきたいです。
<2014年7月24日>
薬局のトイレに入ったら(私の職場)、ものすごく芳香感でびっくりしましたら、母が庭の当帰を花瓶に刺していました。セリ科特有の香りでトイレが婦宝当帰膠の世界でいっぱいです。生理痛や頭痛も治りそうな日本一のトイレかもしれません。
そしてこれがお庭で咲いている当帰の花です。
当帰の花は可憐ですね。