地元のO市のお客様が先ほど来店されました。
このかたは、お子様が2人いらっしゃる明るいお客様です。
昨年の9月22日が初めてのご相談でした。
7月中旬から左耳が突発性難聴とのことで耳鼻科で治療をしていましたが、症状は改善されませんでした。
レーザーなどでの治療でしたが、完全には治らないと言われていました。
静かなところで音がしている感じで、朝にひどくなります。
天気は関係ありません。
寒がり、冷え性ですが、生理は順調でとくに問題ありません。
以前に当店から漢方を服用していたとのことで、突破性難聴の漢方相談に訪れたのでした。
舌はやや赤味があり、中部には亀裂があります。
苔は、薄くて白いです。
頭痛や肩こりもあるそうです。
通常は、耳のご相談には耳の漢方などを中心にしてお勧めすることが多いのですが、こちらのお客様には養血調経の漢方薬だけをお勧めしました。
女性は生涯の間に「生理、妊娠、出産、授乳」つ血液を消耗しますので「血の道の病」「血の道症」になりやすいのです。
養血調経で体全身のバランスを整えますので、女性のかたの耳鳴りにも有効な場合があります。
さて、1週間 養血調経の漢方を服用したところ、頭痛が良くなりまして、耳は以前よりも調子が良くなったそうです。
その後、10月、11月、12月……と今日に至るまで養血調経や鼻の漢方(これは鼻の症状改善に)の服用を続けていますが、すっかりと治られています。
たまに疲れが溜まったときに耳鳴りが気になりますが、日常生活やお仕事には支障はありません。
<漢方の先生から一言>
女性の体のトラブルには、「血(けつ)をもって本となす」から、養血調経などで体調を整えることも耳鳴りや突発性難聴が治るきっかけになり、自然治癒力を引き出しているのだと思います。
「耳鳴り、突発性難聴の漢方、漢方薬」「頭痛」「漢方早わかり/慢性頭痛や神経痛の漢方、漢方薬」などの記事も参考になりましたら幸いです。
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写真は12月26日撮影(東根市)です。
サンタクロースが夜空に去った後にも、世間の喧騒を他所にひっそりと人から忘れられた柿は、ただ冬の鳥の餌になるためだけに沈黙しています。
遠くに見えるのは、奥羽山脈。雪化粧で冬の準備をしています。
仙台の「光のページェント」の華々しい光の渦が夢かのように、この柿の木たちは立っています。
静かな世界が東根には存在しています。
…平成26年8月26日 山形中央が2回戦を突破した日
「漢方体験談:突発性難聴が漢方薬で改善した話です。」を2つの話に分けて書き直しました。