こんにちは。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
今日は台風が去ったせいか晴れてとても良い天気です。
朝のうちは霧がかかっていたのですが、いまは晴れやかな秋の一日となっている山形です。
さて、先日に東京に中医五官病(ごかんびょう)第一回の漢方講座「耳鳴り」を妻と一緒に連れたって山形から聴講に行ったときに、トン先生と周先生のお二人に喉の痛みの漢方薬のことについてお聞きしたことをメモしておきたいです。
五官病(ごかんびょう)とは、事務局のイスクラ産業さんによりますと
「パソコンやスマートフォンの普及による目の酷使、高齢化に伴う白内障・緑内障・慢性耳鳴・後鼻漏・ドライマウスなど、先生方のお店でもこのようなお客様が増加しているのではないでしょうか?今回は「五官病」という目・鼻・耳・口・咽喉といった器官に関連する病気に対応する中医学についての講座を今年11月から開講いたします。」
という説明になります。
これからの高齢化社会、IT社会、パソコン、パット、スマートフォン、携帯ゲームなどで目を酷使したり、頭痛や鼻の症状、アレルギー性疾患による目や鼻の症状や耳鳴り、難聴など、漢方医学の出番も多くなってくるのではないでしょうか?
さて喉の痛みの漢方について中医師の先生方にお聞きしたことをまとめていきます。
土屋 「男性 40代 15年ぐらいずっと喉が痛くて、タンが出るお客様がいらっしゃいます。漢方ではどのように検討していけばよろしいのでしょうか?教えてください。喉や咽頭に潰瘍ができては治り、繰り返しています。その影響で喉の通り道も狭くなっているそうです。膠原病も疑われいろいろと検査しましたがとくに異常はないそうです。1日1回は喉の痛みでロキソニンを服用してしまいます。」
トン先生 「男性の場合には、タバコ、酒や辛いものなどの嗜好があるかまずチェックしてください。
清熱解毒の漢方がいいです。
板藍のど飴
上半身の熱、喉の周りの熱です。
五行草、五涼華、涼解楽なども検討できます。
舌ベロは黄色くてネバネバした感じだから体の熱をとっていったほうがいいです。
2~3週間はまず試してみる。」
土屋 「先生、本治の体質改善の根本的な漢方治療はいかがでしょうか?」
トン先生 「痛みがとれたら本治。潤肺糖漿+頂調顆粒+板藍根など。
板藍根は続けていたほうがいいです」
…
周先生にもお聞きしてみました。
「正気不足(せいきぶそく)、邪気(じゃき)よりは免疫力不足↓
少し参蘇飲+軽く板藍茶
利咽効果が期待できます。
参蘇飲は元気になれば邪気が負ける。
一進一退は正気不足です。
戦う力があれば勝てて、邪気よりは自分の力を上げていきます」
うーん、中医学の漢方は奥が深いです。
ますます好きになりました。
中医師の先生方、どうもありがとうございました。
<2014年10月7日>
東根市、神町からの眺めです。
月山は雲隠れでした。
奥羽山脈方面もいい眺めです。
赤い屋根のある風景。と一人で名づけています。
台風のあとのラフランスです。
落ちずに立派に残っています。
これから深まる秋、山形東根でした。
…
2016年5月23日追記です。
「難治性咽頭潰瘍について。完治された方いらっしゃいませんか?」としてヤフー知恵袋で土屋薬局も紹介されました。どなたが紹介して頂いたかわかりませんが、親切にどうもありがとうございました。m(__)m