こんにちは!
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋です。
山形も桜の季節になりました。
さて、今日は最近、精読している柴松岩先生の本の話題から。
残角子宮という子宮の現発痛経の患者さんの生理痛の症例の一案でした。
解説の文章があまりにも難解だったので、同じく中医学の真髄を極めようという同志の先生にも助け船を出してもらっていました。
何回かメールのやり取りをしています。
同志の先生への土屋のメール
柴松岩先生の117ページは、「子宮奇形に素因する痛経がある。子宮奇形を逆転させる方法はなく、根治させることは難しい。しかしながら中医の整体調節の力で、温補脾腎、衝任を補いことにより経血を調暢させるに至る。もって痛経が寛解、改善する。本病は補による治療の重点を置くほかに、また疏が有るなかに利もあり、何事もほどほどにバランスよく、過度にし過ぎることは適応ではない」と自己流で読みました!
たしかに張弛有度は中国語の表現の一つみたいで、ほどほどにしましょう。というニュアンスみたいです。
おそらく5ページにある「治療時には過度に血海を鼓動させて犯すことは不要であり、“漁をすることで澤の水も枯れてしまう”の弊害の恐れがある」
こちらの柴松岩先生の信念とリンクしているのでしょうね。
張弛有度という言葉が気になったので、いろいろと調べてみました。
Yahooの知恵袋より引用させて頂きます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1034643410
「做到张弛有度,益神益智」日訳してください。お願いします。THANKS
张弛有度だけは中国のことわざです。
张ー緊張すること
弛ー気を緩めること
有度ー限度がある
神智ー精神{この二文字はもともと一つの単語です。}
益ー利益
意味は 「あまり緊張し過ぎたり、気を緩め過ぎたりしないで、ほどほどにするべきだ。そうすれば 精神にも利益をもたらすことになる。」と思います。
うまく日本語を話せないのですが、参考になれば幸いです。
生理痛がある場合には、陰血、血海を補ってまず張ること。満たすことから始めていきます。
陰血は卵胞の発育の基礎です。
血海を満たすことから始めて、次は流れ、血行を改善していきます。
「疏」という漢字は、琵琶湖の疏水や京都のインクラインの風景を思い出せばイメージがつきやすいと思います。
琵琶湖の水が満たされ、そして京都にも水が行き渡る。
女性の体の血海、お月様も満たされ、そして体の中のインクラインで流れていく。
それが生理痛の改善の極意のようであります。