昨日の夜は、20時~21時半までテレビ電話で、不妊症の漢方検討会がありました。
第13回中医婦人科・不妊症漢方・専門講座「菊花」クラスです。
北海道から沖縄まで日本の漢方薬局の有志の方同士で集まって不妊症の専門の中国漢方を勉強する会です。
土屋薬局では初回から熱心に参加して知識の向上に努めています。
教えてくれる先生方は中医師という中国人の漢方の先生で、中国各地の中医学大学を卒業されている医師の方です。
中国では西洋医と中医師の2つの免許制です。
さて、症例のかたに話は戻ります。
「漢方検討会・FSHが2年前に50近い数字で、現在は90を超えている」
中医学的、漢方的にどのように対応するかの検討会でした。
FSH(卵胞刺激ホルモン)が大きい数字ですと、卵巣機能が衰えていること、卵巣予備能が悪くなっていることが示唆されるのです。
同時に、E2の卵胞ホルモンの値が低いことは、やはり卵巣の中に成熟した卵胞が育っていないことが分かり、それはしばし、FSHとE2のシーソーバランスとして喩えられたりもします。
バセドウ病で、甲状腺機能亢進症もあることが分かったそうです。
メルカゾールとチラージンも内服中です。
グループ全員で、長崎や愛知県、大坂、広島などの漢方薬局の薬剤師の先生方を含めましての検討会でした。
中医師の漢方医の先生のエピソードも印象的でした。
症例とは違うお客様のお話でしたが、
「FSHが100近い数字で、漢方を服用して一桁の正常値に戻って、その後生理不順のために『そろそろ更年期かしら?』と思い婦人科に行ったら、妊娠4ヶ月とのことで、一同ビックリした」というお話もお聞きしました。
最近は、当店にも卵巣機能低下でFSHが上がってきているお客さまの漢方薬のご相談も増えてきています。
これからもしっかりと卵巣機能低下、早発閉経のようなFSHが上がってくる方々への漢方アプローチの対策を勉強、研鑽して不妊症のお悩み解決のお手伝いをしていきたいと思いました。
あなたの力になります! 薬剤師、漢方・とくに不妊症漢方に詳しい専門家、不妊カウンセラー 土屋幸太郎
さて、今日は朝に撮影した彼岸花と桔梗のお花でお別れです。
<2007年9月3日撮影 我が家の庭 「彼岸花」>
<桔梗の花 「三輪」>