昨日の夜は中医学、つまり中国漢方での痺証講座に参加しました。
仕事が終わった後の20時から22時までの2時間、パソコンでのIP通信で東京から北海道釧路市、南は九州地方の先生まで仲良く勉強しました。
腱鞘炎、手根管症候群、ばね指の漢方対策について
発表者は北海道中医薬研究会の薬局の先生でした。
60代、女性のお客様の腱鞘炎、手根管症候群の症例についてです。
主訴 左腕が上がらない、痛みがある。
整形外科での検査結果は、腱鞘炎と手根管症候群と診断されました。
左腕が上がらずに痛みを生じて、物をつかむことができない。
人差し指と中指が開かなくなり、開くと痛みがでてくる。
人差し指がカクンカクンとなる。
むくみで手首から腕にかけてパンパン
病院での手術後にリハビリも頑張り、漢方も併用した結果、完全に痛みもとれ、スムーズに手の指が動くようになって顔も晴れやかになりました。
という腱鞘炎、手根管症候群の漢方相談でした。
昔、東京で中医学を勉強していたときに東西薬局の猪越恭也先生から教えて頂いていました。私たちイスクラ高円寺中医学研修塾の生徒は猪越先生の実際の薬局店頭での漢方相談の症例も教えてもらい、一緒にシュミレーションして漢方の腕を上げていくという授業がありました。
よく先生の症例には「ばね指」の漢方相談が多かったのです。
山形に帰って来てからは「ばね指」の漢方相談があまりないのが不思議なくらい、「ばね指」での漢方相談も弁証論治といって「漢方薬での治し方」を薬剤師として勉強したものです。
当時は舒筋丸(じょきんがん)というトラの骨の漢方がありましたので、舒筋丸を多用していた時代でした。
ご存知のように虎(トラ)は絶滅寸前ですからワシントン条約により、中国前後でも虎の骨が入った漢方薬は禁止されました。虎骨(ここつ)といっています。
ばね指には舒筋丸を猪越先生はよく使用されていました。
いまだったら、いま土屋薬局にある漢方薬でも代用は可能なので心配いらないのですが、そのようなエピソードもふと思い出します。
ウィキペディアから引用させて頂きます。
<腱鞘炎とは>
腱鞘炎(けんしょうえん)は、腱の周囲を覆う腱鞘(けんしょう)の炎症。症状として、患部の痛みと腫れがあり、患部の動かしづらさが見られる。腱自体の炎症である腱炎(tendinitis)を合併することが多い
原因
特定の原因は不明だが、指や手首など特定の関節を反復継続的に使うことによる前腕や手の腱鞘炎が多い。また、関節炎やけがなどから生じることもある。また、職業的にはコンピュータのキーボードを打つ職業や、ピアニスト、打楽器奏者などの演奏家、漫画家、作家などの筆記具を使う仕事などに従事する者の発症例が非常に多い病気である。
同じく、手根管症候群は、
<手根管症候群とは>
手根管(腱と神経が通っている手首内の管)の中を走る正中神経が何らかの原因で手根管内圧が上がり、圧迫されて引き起こされる疾患群のこと。
症状
薬指の中指側半分・中指・人差し指・親指に痺れが生じる。薬指の小指側半分・小指には痺れが生じないのが特徴(こちらは肘部管症候群になる)。特に夜間や就眠時に症状が悪化する傾向がある。
同じく、ばね指は、
<ばね指とは>
症状
手の指を曲げたり伸ばしたりする際に抵抗がありばね仕掛けのように動く症状をいい、曲げ伸ばしの際、痛みを感じることがある。
原因
手首の伸筋側には伸筋支帯という伸筋が通る線維鞘が形成されている[1]。伸筋支帯は6つの管に分かれるが、短母指伸筋と長母指伸筋が通る第1管の部分は反復的に圧迫を受けやすく、それにより炎症が生じる。中年の女性に多い。
ウィキペディアさん、引用ありがとうございました。
さて、漢方的には独歩顆粒や食用アリ製品のイーパオ、田七人参、シベリア霊芝などを上手に発表された先生が使われて、経過が良かったという大変に勉強になる症例でした。
<薬剤師 土屋幸太郎の考察>
「通じざればすなわち痛む」と言われています。
痛みに関する中医学の認識です。
体内には体の健康を維持するために気や血液、経絡がスムーズに流れています。
ところがその流れが滞ると、そこに痛みが発生するというわけです。
気とは現代では神経系の流れに相当し、血(けつ)は血液に、経絡は針や灸のツボを連ねて全身をめぐる「駅」と「線路」のようなものです。
腱鞘炎や手根管症候群やばね指は仕事での使いすぎによる消耗や、関節ですから腎虚(じんきょ)といって骨や関節の弱り、また肝臓の弱りによる「筋」の損傷もあります。
肝腎かなめを補いつつ、同時に気血や経絡の流れをスムーズにすることを考えれば痛みの突破口が開けます。
ストレスや湿度、気温、居住環境などの外部の要因に+、内因となる体の生気、つまり抵抗力の弱りなども関係しているでしょう。
漢方薬では、独歩顆粒や5つの生薬、それに各種活血剤、痰湿などの水のめぐりを良くすることなど総合的に対策をして、手の指や手首の痛み、しびれの解決を目指していきましょう!
詳しくは土屋薬局までご相談お寄せくださいね。
こちらの地方も農家の方が多く、おもにサクランボやリンゴ、ラフランスなどの果樹だったりしますから剪定などでもハサミを使って指や手首を使う人が多いでしょうし、パソコンなどの仕事で指を酷使する人も多いでしょうから、少しでもお役に立てるように痺証の痛み、しびれの漢方相談も極めていきたいです。
「こころ」の健康アドバイザー 土屋薬局!
「山形県は、東北地方に存在し、冬は雪が降り寒く、夏は蒸し暑いという厳しい自然風土があります。農作業に従事している人が多いので、「痛み、しびれ」を訴える人が多いのが実情です。そのような地域のニーズに応じて、土屋薬局では「痛み、しびれ」の漢方相談を得意としています。
頭痛、肩こり、背中の痛み、肩甲骨の痛み、腕のしびれ、肘の痛み、膝痛、腰痛、坐骨神経痛、リウマチ、五十肩(肩関節周囲炎)などのつらい症状を緩和できるよう、皆様のお役にたてますよう、努力しています。また最近では、不妊症を中心とした婦人科系の子宝のご相談も日増しに多くなっております。
2人目のお子様が授からない、流産を繰り返すなどの不妊の悩み、不育症、体外受精でなかなか授からない、多嚢胞性卵巣、排卵障害、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫(チョコレートのう胞)などの器質的疾患や高プロラクチン血症によるホルモンバランスの乱れなどのご相談で実績を上げています。
そのほか、にきび、アトピー、湿疹、肌荒れ、掌蹠膿疱症、乾燥肌、喘息、精神疲労、抑うつ感、漢方ダイエット、耳鳴り、耳のつまり、聴力低下、メニエル、めまい、ストレス、不眠、高血圧、高血糖、糖尿病、痛風、高脂血症、腎臓病、肝臓病、がん、冷え、生理痛、男女更年期障害、免疫力の低下、起立性調節障害、発達障害などのご相談もお気軽にどうぞ。
お客様の立場にたちました、親切丁寧な漢方相談を心がけ、東北にかまえる薬局らしく、土屋薬局は従業員一同、もちの木のように 粘り強く努力してまいります。
当店は、さくらんぼ”佐藤錦”で有名な東根市(ひがしねし)に在ります。
親切第一をモットーとして、親身になって健康について考えます。しっかりした相談で、あなたの悩みも解決します。
健康についてのご相談、商品についてのお間い合わせを承っておりますので、お気軽にお電話下さい。」
日本中医薬研究会 会員店紹介より 土屋薬局
旧国道13号線沿いに当店がございます。
地理的には東根市、村山市、河北町、天童市、寒河江市、山形市、仙台市から来店しやすいです。
土屋薬局 中国漢方通信/漢方専門の薬剤師、不妊カウンセラーが相談します。
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