今日は耳鼻科の漢方薬、中医五官病に属するめまい、耳鳴りの漢方薬相談、初めてのかたの漢方薬相談をお受けしました。
最近、真剣に中医五官病を勉強していますから実際に耳鳴り、めまいでの漢方薬相談での来店は嬉しいです。
普段は子宝相談が多いものですから、より多くのお客様と接点を持てる漢方薬相談、ありがたいです。
さてご主人様のめまい、耳鳴り
ここ4~5年、メニエル氏病がきっかけ。
現在は耳鼻科の薬はもう服用していません。
仕事が建設業なのでめまいになると仕事が危なくなるので厳しいそうです。
耳鳴りは右耳、一日中ずっと。
朝の起床時から就寝まで。
ただし夜は「眠れている」そうです。
日中仕事に集中しているときにはいくらか良いそうです。
耳鳴りはキーンともなるし、セミの鳴くような感じでもあるし。
血流計では肝火上炎タイプと分かりました。
血流がビビンと上に緊張感をもって張っている感じがあります。
脈の鼓動が浮いている感じみたいです。血流計とは血圧計で「血圧の中身が分かる機械」です。
コロトコフ計とも言われます。
舌ベロは真っ赤な感じ。
熱です。
40代というお年からはおそらく「虚熱」よりも「実熱」になる感じです。
普段はビールや焼酎、コーヒー、タバコなど。
養生法はお酒はできれば「控えめに」です。そうそう血流計は、波動が真ん中がポコンと凹んでいるので「肝気鬱滞(かんきうったい)」「肝気鬱結(かんきうっけつ)」もあります。
中医弁証、漢方薬では、ストレス+飲酒、喫煙、辛いものなど+睡眠不足+加齢などで「熱」がこもって「耳鳴り」「めまい」になっていると考えました。
漢方薬は「火を消してさっぱりする漢方薬」と「天と地を心が自由に移動できる漢方薬」の2つをご紹介。
以前は「火を消してストレスのイライラを解消する漢方薬」の耳鳴りタイプの男性の漢方薬相談も多かったものです。
「疏肝して気持ちが和らいで天地を行き来するようになる漢方薬」は妙味です。
火が燃えているとすると「火を消す」のが「火を消してストレスを解消する漢方薬」「
薪の「根本」から火がメラメラと燃え上がるのを予防していくのが「疏肝して天地を心が自由に移動できる漢方薬」
実際に1日に1回は「ため息」をついているとのことでした。
ため息は「肝気鬱滞」「肝気鬱結」のサインです。
この方の「めまい」「耳鳴り」が改善されたらすごく嬉しいです。
養生法は「お酒、タバコ」などの身体が乾く、湿気がこもるようなものを控えると同時に「心の持ち方」「気持ち」も大切です。
恬淡虚無(てんたんきょむ)のような平穏な心境に至ることが人生の目標ともいえます。
「胸襟を開いて」大きくすべての物事、人々を受け入れて、下向きな「下方主義的な考え方」から「楽観主義」に転換していきます。
価値観を変えていきます。
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土屋薬局 中国漢方通信
山形県東根市神町 土屋薬局
薬剤師、不妊カウンセラー 土屋幸太郎