子宮筋腫の術後の再発を防ぐ漢方相談 - ブログ版土屋薬局　中国漢方通信

子宮筋腫の術後の漢方薬の相談を受けました。つい最近に子宮筋腫の手術がおわったばかりだそうです。子宮筋腫ですからお客様のおもな漢方薬のご相談の内容は「出血が多くなり貧血になる」ことが一番のお悩みでした。

また同時に今回は4年、5年前に手術したのが再発して子宮筋腫が大きくなったので「もう子宮筋腫が大きくならないようにしたい。」ということも目的で山形県東根市の土屋薬局に来店されました。

病院では粘膜下筋腫をとってもらったが子宮の筋層内にはまだ取りきれていない子宮筋腫が何個かあるそうです。

<ここで子宮筋腫を一度お勉強しましょう！>

子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。

成人女性の20%から30%は子宮筋腫を持っていると言われていて、珍しい病気ではありません。

若い女性には子宮筋腫は少ないです。土屋薬局で漢方薬のご相談をうけた女性の方も40代です。歳をとると子宮のリスクもだんだんと増えていきます。

<子宮筋腫の分類>

漿膜下筋腫

子宮の外側を覆う漿膜下にできる子宮筋腫です。邪魔するものがないので子宮筋腫は大きくなりやすいです。ひどいときには10何キロにもなります。13キロと赤ちゃんなみの子宮筋腫の手術もあるくらいです。

筋層内筋腫

子宮の厚い筋層にできる筋腫でもっとも多い種類です。5センチ以下は気にしなくてもよいです。妊娠に悪い影響はないです。

粘膜下筋腫

子宮の内側の粘膜下にできる筋腫です。大きくても小さくても着床障害の原因になりやすいので早く手術したほうがよいです。

数が多くて再発しやすいです。

10個とか20個の子宮筋腫で大きくならない、小さいものが多いです。

<子宮筋腫のおもな症状>

おもに月経困難症や過多月経です。子宮筋腫が大きくなると周囲の臓器を圧迫して症状がでることがあります。その他には頻尿、尿漏れ、腹痛、排便障害など。

粘膜下筋腫は出血が多くなります。

<子宮筋腫の原因>

エストロゲン依存性の腫瘍です。初潮前には子宮筋腫がなく、妊娠中は子宮筋腫が大きくなり、絶経後に縮小。

ピルを使うと子宮筋腫は大きくなりやすい。FSH、LH、TSH、PRLも子宮筋層の促進作用が。

HMG注射やHCG注射も子宮筋腫に影響。

ホルモンの乱れは子宮筋腫をつくりやすい。

<ここで子宮筋腫のお勉強終了。お疲れ様でした>

お客様はリュープリンで半年生理を止めてから子宮筋腫の手術をしてそうです。まもなく生理は、子宮筋腫の手術後、再開する予定です。

子宮筋腫の漢方薬は中には気をつけて使わないと女性ホルモン類似作用のあるものもありますから、慎重に検討してお勧めしました。

まずは子宮筋腫の手術後の体力回復と貧血にもよいものを選びました。

中医学では癥瘕（ちょうか）と呼びます。淤血（おけつ）と気滞（きたい）の２つが原因です。またいずれ子宮筋腫の漢方薬のご相談のコラムを書く機会があれば再度、子宮筋腫の漢方薬の内容にも触れたいと思います。

ではでは、みなさまどうぞお元気でよい週末を！

ココログでは「子宮筋腫の漢方薬」としてこちらのスレッドにまとめています。

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