おはようございます。
薬剤師、不妊カウンセラーの土屋幸太郎です。
当店の常連のお客さまからのファックスでのお問合わせがありました。
平成27年2月18日
「漢方相談、よろしくお願いします。
相変わらず、後首が重く、頭もギューっと押しつぶされるような痛い、重い感じがします。
目まいと云う程でもないですが、時々、頭と云うか目の前がフワーとする感じもあります。
毎日ではないので辛い日だけ頂調顆粒を飲んでいますが、1包でも毎日飲んだほうが良いのでしょうか?
頂調顆粒、頭痛に調子が良いので続けていきたいです」
<薬剤師、土屋からの回答>
お客さまの住んでいる地域は山形と同じように冬は雪が降ったり、この2月の季節もまだ寒さが厳しいことと思います。
毎日、スーパーへ買物に出かけたり、もちろん家庭でも起床時や夜のトイレなど冷えている状況に体を置かれているかもしれません。
そのような気候が体に悪さをしていることを「外邪(がいじゃ)」と呼びます。
とくに「寒さ」が頭痛や肩こり、うなじ、後頭部の重さに悪い影響している場合には「寒邪(かんじゃ)」と呼びます。
体が元気で肝腎(かんじん)がしっかりしていて骨や関節、筋肉が丈夫で支えられること。
また気血(きけつ)が張りがあって流れが良い状況でしたら、後頭部や首の後、後頚部の重たさ、頭がギューと押し潰されるような痛みはないはずです。
頂調顆粒は、風寒(ふうかん)による後首が重いこと、頭のギューと押し潰されるような痛さ、重い痛みにも応用可能な漢方薬ですから、健康維持のためにも毎日、1日1包を朝方、午前中に続けていくと予防にも症状改善にも役立ちます。
今後とも上手にご利用して頂ければ幸いです。
また何か分からないとき、お困りだったり体調に変化がありましたら、いつでも遠慮なくメールまたはお電話してください。
このたびは当店のご利用ありがとうございました。
イスクラ頂調顆粒は白芷(ビャクシ)、川芎(センキュウ)、羌活(キョウカツ)など9種類の植物性生薬から構成され、これらの生薬から抽出したエキスを顆粒としたものです。
体力に関わらず使用でき、頭痛がある方のかぜ、血の道症、頭痛の改善を目的としております。
効能・効果
体力に関わらず使用でき、頭痛があるものの次の諸症:かぜ、血の道症(注)、頭痛
●効能効果に関連する注意
(注)血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
…
平成18年から当店をご愛顧して頂いているおつきあいの長いお客さまです。
当初は坐骨神経痛、腰痛からくる右足の痛みと強いしびれ、歩くのが辛い。
10分くらいしか歩けない。
正座できない。
起床時に辛い。
独歩丸、冠元顆粒、衛益顆粒など服用していました。
平成28年8月4日に漢方相談を受けまして、そのときの内容が以下のようになります。
こちらにココログに記事にさせて頂きました。
「首の凝り、 頭痛、 吐き気の漢方相談」
2016.08.05
首の凝り、 頭痛、 吐き気の漢方相談
おはようございます。
暑さが今日も厳しくなりそうな山形です。
36℃まで上がりそうです。
朝顔が綺麗に咲いています。
<2016年8月5日 我が家の朝顔>
さて昨日、東京のイスクラ産業さんの本社に電話して中医学、中国漢方のことについて問い合わせをしましたら、約1年半ぶりくらいに「ようびん先生」から教えてもらうことが出来ました。
以前の内容はこちら 「肝臓癌、肺癌、のどの養生法など中医学的、漢方的なアドバイス」です。
今回は「首の凝り、 頭痛、 吐き気」の漢方相談です。
70代 女性
「漢方相談お願いします。
1ヶ月前に昼食中に急に後首がギューっと固まったようになり動かくすことが出来なくなり、自分で首筋をもんでなんとか動かせる位になりました。
整形外科では年齢によるものと言われ、首の凝りをほぐす薬をもらいましたがさほど良くなりません。
その上、それ以来、頭の上からズシッと何かで抑えられている感じと軽い吐き気があり、後首もと時々締め付けられているように感じます。
今は1週間に1度はハリ(鍼灸)をして肩こりはだいぶ良くなりましたが、頭重とムカつきで外出が億劫(おっくう)です。
日常生活は大丈夫です。
なんとかスッキリできれば旅行も楽しめるのに…と思い漢方相談させてもらいました。
なお、今年のはじめに急に起こった"良性頭位めまい症”は今はあまり起こりません。
たまにファーっとなる位です。
また今更ですが、先日、72歳になり、152センチ、44キロと細身です。
これからも1週間ぐらいの旅行ができるようになりたいです。
何か良い薬があればお願いします」
…
ようびん先生のアドバイス
「まず血圧を聞くことです。
めまいや首筋の凝り。
まずは「気血の巡り」が悪いです。
丹参製剤の冠元顆粒や「カラスビシャクの根茎と白朮、天麻が配合された漢方薬」、葛根など。
葛根湯は「血圧」が高い時には使いづらい、麻黄が入っているから、気をつける。
「首から上がスッキリする漢方薬」も使えます。
解表薬だけでなくて去風薬も使いたいから「痛みを散らして楽楽になる漢方薬」もちょっと入れる。
1週間ぐらい様子をみる。
後頭部のこわばりは、去風薬を使いたい、葛根や「痛みを散らして楽楽になる漢方薬」など。
まずは1週間は様子をみる。
…
追伸です。
その後、改めて漢方相談ご希望のお客様とお話をさせて頂きました。
土屋 「血圧はいかがですか?」
お客様 「血圧は低めです。高くありません」
土屋 「食欲やお通じはいかがですか?」
お客様 「食欲も通じも大丈夫です」
もともと独歩顆粒や逍遥丸をご利用しているお客様でした。
ようびん先生のアドバイスのもと「痛みを楽楽にする漢方薬」と「首から上がスッキリする漢方薬」のこちらの種類をチョイスさせて頂きました。
症状の改善を心より願っております。
このときはイスクラ産業さんの頂調顆粒と小太郎製薬さんのソケーカンS(疏経活血湯)を2つお勧めしたのでした。
その後、同じ年の平成28年12月15日再度のリピートでの漢方薬のご注文で、頂調顆粒とソケーカンS(疏経活血湯)だったので効き目がたしかにあったようです。
今後とも健康維持のためにも漢方を上手にご利用して頂ければ幸いです。
<2017年2月12日> 大石田川前観音 雪に包まれています。
川前観音からの最上川眺め
最上川、ああ永遠なれ